ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

なぜ宗教はなくならないのか

ロゴスの小径へようこそ。

宗教学のレポートのために、
今この本を読んでいます。

なぜ宗教はなくならないのか -ポストモダンと宗教社会学

なぜ宗教はなくならないのか -ポストモダンと宗教社会学

こちらはキリスト教メインなので
他にもいろいろ10冊くらい借りてきていろんな方面から
学んでいるのですが

私は書くことで自分の考えがまとまっていくので
書きながら思考してみようと思います。


ところで
宗教って必要でしょうか?

というか、あなたには必要ですか?

近年では、
「信仰」は必要、でも「宗教」は不要
という思想も広がっているそうです。

確かに神を信じるというのと、
団体に所属することは意味が違うように感じてしまいますが

この本によると
そもそもキリスト教とは
週末教会に集まりコミュニティーを形成するというような
そういう部分も含めて成り立っているそうで

その観点から見ると
日本の宗教とは本来そういうものではないそうです。

だから、神を信じる、というと
私たち日本人にもなんとなくわかる気がしますが
(自分が信じるかは別としても)
皆で集まって団体に所属するというのが
怪しげに見えてしまうし

逆に、海外からみると
日本の神道なんかは宗教には見えないそうです。


ちなみに、こんな風に
宗教とは何か、と考えることさえ
数年前まで私にはありませんでした。

そしてこの先どこか宗教団体に属することは
ないと思っています。

けれど反面、
宗教学を学んでいるので宗教の話をすると

ほとんどの人が嫌悪感をみせるので、
(以前の私もそうでした)

そこには何かあるんだなと思います。

激しい嫌悪は、何かの裏返しですから。

好きの反対は嫌い、ではなく無関心、だというのは
瀬戸内寂静さんの言葉でしたでしょうか。



ところで
既存の宗教では、戦争はなくなっていないですね。
むしろ火種になっているとも言えますし。

でも、科学とか経済とか、宗教的ではないものでも
(でも本当はそれも宗教であるというか、宗教の裏返し、ともいえるのですが)
戦争はなくならない、どころか助長してしまう。

戦争はいけない、というような倫理観だけでも
戦争はなくなっていない


もし、戦争や犯罪を無くすことができるような宗教があるのなら
信じてみる気にもなるかもしれませんね。


地球上の人全員が信じられる一つの宗教みたいなものがあれば
戦争はなくなるのでしょうか・・・

もしそれが可能になるとしたら
宇宙人に攻められる、とかそういうことかもしれません。

地球人の敵、があれば
団結するしかないですもんね。

実際に宇宙人に攻められる必要はなくw

宇宙人に攻められている、というのを
信じ込ませる演出があればそれでいいのかもしれませんが。

何かの本で読んだのですが、
そして以前も書いたと思いますが

一番最初の「ウルトラマン」の最終回。

宇宙から地球を攻める宇宙人=怪獣から
地球を守るためにウルトラマンは戦うのですが

宇宙人は、自分たちが住む星を失い、
住む場所が欲しくて
地球を奪おうと攻めてきているわけで
彼らも自分たちの生存を賭けていたのです

最終回では、それを知った(というかその考えに至った)
主人公(ウルトラマンの変身前の人間)が
クラブ(ゴーゴーバー?とか言うらしいです)みたいなところで
お酒を飲んで踊って終わるそうです。

つまり、怪獣を殺すことが
本当に「善」なのかは
実はわからない

地球は人間のものだと誰が決めたのか
(神を信仰していれば、神が決めた、ですみますが)

そういう哲学的な思考に至り

答えがないやるせなさに主人公はお酒を煽るしかない、というものだそうです。


もちろん子供には意味不明、
多分大多数の大人にも意味不明で
かなり不評だったそうです。

正義とはなにか
正しいとはなにかは

実はわからないんですよね・・・


ともあれ
宇宙人のような「敵」があれば
人間同士は戦争している暇はなくなりますね。

考えたら、日本の明治維新あたりと同じですね。

海外に攻められる、植民地になってしまう。
国内で戦っている暇はない、というような。


そういうのがないと一つにまとまれないんですね人間て。

でも、
それを悲しいとかどうとかいうのではなく
そういう生き物だとしか言えないのですが。
だってそう語る私も人間ですし。


そういえば自然破壊というのも
宗教を超えて一つのテーマにはなり得そうですね。

というか、エコロジーもまた宗教から派生しているそうですが。


地球上の人間以外のもの、動植物もすべて
人間のための道具に過ぎない、というのが
中世キリスト教思想ではありますが

現代、それに同意する人はいないのではないのでしょうか。


こう考えてみると

なぜ宗教はなくならないのか、ではなく
なぜ戦争はなくならないのか、に思えてしまいますが。


人間とはそういう生き物だ、て終えてしまうと
何の思考にもならない気もしますが・・・。


うーん。難しい。
宗教に関わりなく生きてきたのでよけいに難しいです。

でも、本当に宗教が不要なのかについて
本気で考えたことがなかったので

やはり人生で一度は考えた方がいいように思います。

だって、宗教がなくならないということは
少なくとも一定の人間には必要だから、ということですから。

ちなみにこの著書によると仏教の根源とは
無神論だそうです。

ブッダの思想は哲学なんですよね。
膨大な経典からわかるように
学ぶのは難しいですから
仏像に置き換えているそうです。


宗教人にとっては
難しくないよ、信じればいいのだから
となるのかもしれませんが。

私たちが「お金」を信じているのと同じことですからね。

あれを単なる紙や丸い金属と思えないのは
信じているからに他ならないので。

(もちろん私もしっかり信じてますw)



とはいえ、お金があること=幸せ
というわけではない

というのは、誰もがうすうす感じ取っていることではないでしょうか。

お金という神様だけでは
幸せになれないということですよね。

では何を信じればいいのか?

「自分」と言いたいところですが
それは最も信じられないしw


という感じで
いつも
ぐるぐる思考しているわけですw

このぐるぐるに意味はないとも言えますが
思考するってこういうことだと思います。

パッと思いつて
これだ!と飛びつけたらいいのですがw

宇宙怪獣が悪なのか、と同じように
実は答えはないので

いろいろな方向から考えていくしかないんですよね。

パッと浮かんだ、もしくは誰かの意見で
これだ!と飛びついても
自分に根を降ろさないのは、
思考を深めていないからです。

いいな、と思っても数か月、あるいは数日でたいてい忘れちゃいますよねw

レポート提出日は一週間後なので
どこかに着地するしかないので
さらに思考してみたいと思います。



宗教についてではなくてもいい
何かを本気で思考していますか?

日々忙しいから
面倒だから

まあ、それはそれでいいのかもしれませんが。
突然死んでしまうとしたら
それでもいいわけですし。

いかがでしたでしょうか。

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