ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

「辛い現実」をどう捉えるか。

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このブログの内容が理解しやすいと思います。良かったらご一読くださいませ(^_^)
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あなたは「哲学体質」?


ソクラテスは言った。

自分には愛人が二人いて、一人はいつも言う事が変わる。
しかしもう一人の愛人は、常に変わらないことを自分に語る。
それは、哲学という愛人。

全てが変わりゆく世の中で
絶対に変わらないものを持つ素晴らしさ。
この意味もほんの数カ月前までは私には理解できませんでしたが。

私にも哲学は恋人です。
常に彼のことを思い、彼の声を聞く。
それは誰か他人の意見に従って生きることでもなく
自分には信じられなかった他人の創った神様に従うことでもなく
運を天に任せる、という様な聞こえのいい責任からの逃避でもありません。

自分のただ一人の主人である
自分に従って生きること。

成功哲学の本の言うあたりはここです。
これを理解できれば、なんとなく読んでいた成功哲学の本の意味が変わります。

さて
世の中は、自分だけが認識している真実かどうかさえ確か得ないあやふやな世界。
しかし、そうだと認識したところで
辛い現実は次々訪れますよね。

これをどう捉えればいいのでしょうか。

ところで人にとって辛いこととは、
人間関係に寄るものがほとんどだ、とは
実際紀元前から書かれていることと知って驚きました。

キリストが生まれる何世紀も前、
日本では神様さえ誕生していないような時代から
人間の本質はなんら変わっていないとつくづく知らされます。

人は辛いことが起こると、
それは何かの罰ではないかと思ったり
カルマだ学びだと思い込んだり
あるいはそんなふうには考えないけれど、ただただ辛くて
何をしても辛くて
愚痴を話す間は気が楽になっても
一人になるとその辛さはまた襲ってきて

その辛いことを頭で何度も考えたり
後悔したり
自分を責めたり。

それを反省として乗り越えてしまえば
確かに良い学びにはなり得ますが

毎日毎日出会う辛さは
乗り越えても乗り越えてもきりがないように思えたり。

そもそもこの「辛さ」さえ
自分が思い込んだ世界の中の出来事なんだと
思い込もうとしても辛いものは辛い!

どうすんのこれ!

そこで古代ギリシアの哲学者は言います。

辛い現象というものは実際あって、それは変えようがない。
けれどそれはそういう現象であると言うだけで、本来それは
「いい」とも「悪い」とも言えないもの。それを決めるのは人間の「思いなし(思い込み)」なので。

あるのは「それが起こった」という事実、と自分が思っているものだけ。
本当は、それ一つの苦しみだけが存在する。

にも関わらず人はその現象に
「いいこと」だとか「悪いことだ」とか勝手に決めつけてそのことでまた苦しむ。

起きた実際のことで苦しむだけで本来はいいだけなのに、
そこに「これは良くないことだ」と決めつけてもう一つ、
二つ目の苦しみを感じていることになる、と。

判断しないことで
ありのままの現象を眺めるだけ。
反省から改善できるならそこを汲み取り、
考えても解決しない後悔なら考えない。
後悔することで割れた花瓶が元に戻るなら意味はあるかもしれませんが。

そうして一つ思い込みから離れて論理的に考えてみると
楽になることは意外にも多いです。

心理学でも使われるこの、
判断をしないという方法。

取り敢えず苦しむのは一度につき一回にすることから始めてみるのは
できるような気がしませんか。


辛さの考え方をもうひとつ。

例えば
地震を体験したことのない人が地震を体験すると、
地震を体験し、地震とはどういうものなのかを知る人に比べると
その驚き・恐怖は大きくなりますよね。

つまり
無知は、より苦しみを大きくさせる。

しかし
地震とは神の怒りであるという知識を持っていたとしたら?

無知の人よりも苦しむことになります。
これは神の怒りだ、何かしたらまた怒りがあるかもしれない、と
不必要に恐れて暮らすことになります。

間違えた知識で、より苦痛を感じて生きるなんて
バカバカしい気がします。
間違えた知識(判断)は、苦しみを増すと言うことです。


やはり苦しみは一回につき一回、最低限で済ませたい感じです。


いかがでしたでしょうか。


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