ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

脳科学の「幸福」の正体

脳はどんな状態のときに幸福物質を出しているのでしょうか。
私たちが幸せ、と思うときは
自分を欺いている可能性もあるわけです。
幸せ!幸せ!幸せ!いまここ!と(笑)

ちなみに「いま、ここ」の意味は
本当はかなり深い哲学です。
快楽主義の言い訳に使われるフレーズに成り下がっているのが
残念ですが・・・

昨日の脳科学(正確には脳神経科学)のお話は
ポジティブな内容の科学的解明ではありましたが
今日はちょっとだけ怖い話から。

例えば子供をみて、
かわいいーー!
子どもが好き!

というような子ども好きの方。
しかしその脳内は極めてクールな状態だそうです。

けれど、母親が自分の子どもを見たとき、
脳内は激しく反応します。
他の子を見たときはそこまでの反応はないそうです。
母親と子供の絆とはそういうレベルのものだという
証ですね。

子どもが好きーー!と言うところの自分が好き、
でしかないという事実を知っていると、
それを主張する人が実際微妙に見えてきます・・・
本人はそんな気無しなのでなおさら・・・(^_^;)
(主張はしない、でも好き、という人はなんというか
単に本当に好きなんです。そんな自分が、ではなくて
純粋に子供が。)

同様に
同じ人種の人の怪我などを見ると
私たちの脳は酷く動揺し、自分の痛みのように感じます。

しかし他の人種では・・・
これは白人が中国人をみたエビデンスでしたが・・・

心では同情し、動揺したと思います。
でも、脳内では同人種を見たときのような反応が
起きていないそうです。
これが他人種と戦争(弾圧などの悲劇も)できる原因になっているという仮説も
あるそうで・・・怖いですね。

さてあなたは幸福をどんなときに感じますか?
長期的な意味でなくてもいいです。

おいしいものを食べたとき。
家族との団らん。
むしろ一人の時間。
友だちとの時間。
旅行にいったとき。
恋したとき。

恋愛初期の(期間限定とはいえ)病的とも言えるような
あの幸福感。
そしておいしいものを食べたときのあの幸福感。
このためだけに生きてもいい、と
思えてしまうほどの(笑)

その幸福感よりもっと幸福を感じていることが
実はある、と言われて
想像つきますか?
(私だけ??)


それは
利他的行動、
困難を乗り越える達成感、
知的欲求に応えること

だそうです。

すごい!!まるでキレイゴト!!
でもこれが科学的事実です。
なんだか人間って素晴らしい!

利他的行動とは、
自分の幸福ではなく他人のために
行動することです。
自己犠牲とは違いますので注意が必要です。
(自己犠牲は自分のためにする行動で
心理学的な定義があります)
他人のために祈る。
被災地にボランティアに行く。
他人に手を貸す。

他人のためになにかしたら、
その人から感謝されるので幸せになる、と
一般的には理解しがちですが
そうではないそうです。

いいことをした、というのは
自分の脳でわかっています。
自分を褒める存在は他人である必要はないそうです。
つまり、自分で自分を意識はしなくても
脳内では褒めているので
そこが幸福につながっているそうです。

「恋愛なんかより」比べ物にならないほどの
幸福感だそうです。
確かに恋愛とは、哲学ではほぼテーマにされません。
ドグマ、自我の塊ですからね・・・。
でも科学的にもそうだなんて!

そして困難を乗り越える達成感。
これは仕事や人生の困難にぶちあたり
それが苦しいほど
乗り越えたときの幸福感は
すばらしいものだそうです。

まあ、そりゃそうだ、とも思いますが
脳はそれを
この前レストランで食べたあの素晴らしくおいしかった料理より
素晴らしい幸福だと感じているわけです。
そう思い込もう、とするキレイごとや
心理学的手法などではなく。


そして知的欲求。
学校を卒業すると人はほぼ学ばなくなるそうです。
脳細胞も大人になると増えないし・・・
30前半で英語を習い始めた私は
先生にそうきっぱり言われたものです。
35を過ぎると脳細胞は増えない。ギリギリだね・・・と(^_^;)

しかしこれもここ数年で解明されています。
脳細胞は大人になっても、死ぬまで増え続ける、と。
ただし増やせば、ですけれど(笑)

学ぶ人と学びをやめた人では、
認知症になる確率は違うと言う仮説もあり
研究が進んでいるそうです。

正直大学に行きだすまでは、
こんな話を聞いても、ピンとこなかったかもしれません。
けれど今はわかります。
難解な学問が頭の中でほどける瞬間があり、
その快感がどんなに素晴らしいか。
だから学問する人はその快感を求め
さらに学んでしまうそうです。

もちろん大学でなくてもいいんですが(笑)
良書を読み、考える人はそれ=哲学していることですし

自分の仕事の分野であれば
学ばざるを得ないところから学びだし、
それを知るにつれて更に知りたくなったりしますよね?
あれも同じ状態です。
もちろん仕事でなくて、好きなこと、であっても。
しかしそれはやや難解である必要があります。
自分の理解しうる知識をこねまわすだけでは
脳細胞は増えません。

脳が全てを解明するわけではない、と
今の段階の科学では言えますし、
そんなの数値だけだ、と思われる方。

しかし
あのダライ・ラマ法王でさえも脳科学(他の科学にも)を
思想に取り入れられる、いえ
むしろご自分から宗教の幸福感について
科学的解明を求められているそうです。
神経科学による瞑想の実証などもされておられるそうです。

もし科学的解明で、宗教に間違いが発見された場合
(例えば天動説など)
法王はそれを受け入れて訂正するだけ、
だそうです。
カルマも倫理的意味合いしかない、と現代では
仏教ではきっぱり表明していますね。

仏教であればそれは可能なんです。
仏教は宇宙の原理が核になっていますから
そもそもが哲学なんです。だから科学はその上に
乗っているものにすぎない。
解明されれば吸収するのみです。

一神教であるキリスト教ではそうはいきません。
天動説をヴァチカンが認めたのはつい最近ですよね。
大いなる神に過ちはない、地動説の方が間違っている、
というわけだそうです。

そして
例えば瞑想することで高次元の魂に触れるというような体験をするとき
脳は確かに幸福を感じているそうです。

多くの宗教が生まれては消え、しかし
何千年も生き残ってきた
既存の宗教の教義には、残されてきた理由があります。

科学の無い時代に、その説明はできない、けれど
幸せになると体験的に正しいとされてきた
ことたち。

それが今、科学的に解明された、
実証された、さてつつあるということです。

宗教って聞くとあやしいーーー!!
けれど、
科学で解明されている、としたら
変な先入観は無くなる気がしませんか。
もちろんだからって入信は全く別の話ですし
私もその気はありませんが。

いかがでしたでしょうか。

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