ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

イデア・そのものの実体

あなたの真実ってなんでしょうか?
あなたに限らず、全てのものの特性。本来の姿。

最近実は哲学を学ばれたことの無い方には、
少し難しい哲学論を最近実は書いています。
が、
クリックしてくださる方が多いので(^_^)
本当にうれしい!

このレベルを最初からやってたら
難しかったと思います。

一緒に成長してきてくださってるんですね〜!

さて話を戻して

すべてのものには、その本来の姿がある、
としたのがプラトンイデア論です。

私たちが見たもの、認識したものは全て
幻のようなものです。
だって、本当にそこに「ある」のかさえ実はわからない。
あなたの見ているそのバラは、
私の見ているこのバラと同じだと
どうやって証明できるのでしょうか?

赤はあの赤であるというのは
自分一人でしか認識しえません。

世界は実は自分一人しか見れないものなのです。
自分は少なくても経験したもの、見たものすべてを
知っている

つもり、

でしかありません。
私たちが見ているのは、壁に映る影のような
ものでしかないのです。

例えば
なかなか結婚できない。
理想の人と出会えない。
天職が見つからない。
親友と出会えない。

この、あなたが定義した
漠然とした「理想の人」
漠然とした「天職」
の実体はどこにあるのでしょうね?

天職はデザイナーで、それになりたい、
と明確ならばいいのですが

なんとなく
きっとやってみると楽しくて
他の仕事みたいに苦しくなくて
努力と思えない楽しい努力だけで
めきめき出世できてしまって
しかも人のためになって
今より稼げて

・・・
こんなじゃないですか?天職、って。

私のイメージはそんな感じです(笑)

同じように結婚相手、親友、などの
定義もさまざまなわけですが

その「本体」

たとえば「天職」「理想の結婚相手」という
厳密な定義ってどこにあるのでしょうね?

プラトンはそれをイデアと呼びます。
そのもの本来の、本当の姿、実体。

私たちは洞窟の壁に映る影を
真実だと思い込んでいる囚人のようなもの。

洞窟に生まれながらにつながれて
自分が囚人であることも知らずに
壁に映ったぼんやりした影しか
視ることができない。
そしてそれを真実だと思って暮らしている
哀れな囚人です。

これは有名なプラトン
洞窟の比喩 です。
興味のある方は調べてみてくださいね。
ずっとロゴスの小径をお読みくださっている方には
すぐに理解できる、そして
世界のありかたと人のありかたに
愕然とする、しかしそれがまた真実であるとも
思えるはずです。

影のようなぼんやりしたものでなく
そのものの実体が、イデア

それはどうしたら捕まえられると思いますか?

紀元前にプラトンは、
その世界はどこかにあると考えていました。
しかしすぐにアリストテレスによって否定されます。
つまり、イデアの世界は存在しません。

にもかかわらず私たちは
心の中に、自分で勝手に定義した
ぼんやりした定義を持っています。
先ほどの天職の話のように。

洞窟の壁の影のように
ぼんやりしたものでしかないそれを
真実だと、イデアだと信じて
探しているわけです。

・・・
見つかるわけがありません。

しかもイデアとは
誰が見てもそれだとわかるような
そのものの本質。

それを決められるのは
神の所業ですね。
人間のこのあやふやな感覚では
決められるわけがありません。

洞窟から抜け出すには
非常な苦しみを伴います。
暗闇に慣れた目は、洞窟を抜け出し
太陽をみたときにくらみます。

自分がそれだと信じてきた世界が
壊れるわけです。

そんな苦しみは背負わずに
そのまま洞窟で影を見て暮らす方が
安泰だとする人がほとんどだそうです。

自分が真実だと思い込んでいた世界が
正しいのだと。
いつの日が自分が定義した転職や恋人や友達と
出会って
幸せになるのだと。

しかし
目覚めた人はもう自分をごまかせない。

太陽に目がくらんでも、
洞窟を抜け出し
真実を探し歩き出すしかありません。

気の利いたオチのないブログで
ごめんなさい(^_^;)

でも哲学は、何かを教えてくれる
教科書ではなく
自分で考えるもの。

気の利いたスピリチュアルの言葉で
一瞬気が楽になって
ハッピーになった気がしても

またすぐに落ち込んだりするのは
そのせいです。
自分で考えず、誰かの言葉をばくぜんと聞いて
わかったような気になっているからです。

まあ、それを繰り返す一生でもいいのですが。

あなたを本当に救うのは
あなた自身の思考。

あなたが追っているのは
ばくぜんとした影のような
実体のないもの、では
なかったですか?

これを考えることこそが、哲学です。

いかがでしたでしょうか。

今日も難しいですね。
けっこう哲学の核心に触れています。

でもきっと、何かを感じ取ってくださっていると
思います。
心に少しでもひっかかれば
それはわかっている証拠。

洞窟に戻れない人、の証拠です(笑)

今日も
励みになりますのでクリック、よろしくお願いいたします(^_^)
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