ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

今日を生きる。

般若心経を学ぶと、根底は哲学であるのがわかります。
というか、むしろ仏教の方が現代に続く哲学より先に生まれました。
ギリシア哲学と、ほぼ同時期なのですが
インドの思想の方が進んでいたと言えます。

全ては川の流れのように
同じものは何一つない。
自分でさえ、昨日の自分と今日の自分は違う自分。

過去も未来もありません。
時間が前に進み、人類は進化しているというのは
幻想です。

例えば
原発が爆発したり
核で
世界が崩壊したとします。

その何千年後かに
また生物が生まれるかもしれない。

それを示唆するような映画は
たくさんありますよね。

もしかしたら時間はまっすぐ進み
人類は進化しているのではなく
そんな風に循環しているのかもしれない。

震災から、そう考える人も
多くなったと聞きます。

とすれば
昨日も明日もない。

人はいつ死ぬのかわからない。

だから今を、精いっぱい生きるしかない。

仏教はそう言います。

これは快楽主義とは違います。
今を精一杯生きる、とは
今したいことを欲望のままにするという
意味ではありません。

例えば3年後受ける国家試験のため
勉強するとか
子供の成長のために精一杯
力を尽くすとか
明日の仕事のために早く寝よう、とか
明日の仕事のために今日は呑もう、とか

今の自分にとってベスト、
つまり今の自分がより善く生きるために
ベストな道を
精一杯生きる、ということです。

これは何を意味するかと言うと
過去にこだわったり
未来を不安に思ったりして生きることに
意味はない、ということです。

あなたの機能の失敗も
明日の不安も

すべて「無」です。

どんなに考えても
どんなに悩んでも

今ここにないもので、
今変えようのないものです。

今を生きよう

今、ここ、を。

それしか私たちには
できないのですから。

そういうことを考えていると、
なんだかちょっと心をふさいでいた出来事も
どうでもいいというか
自分が創りだした自分の感情の物語でしかない、と
気付きます。

過去の生き方の過ちが
今の自分につながったとか

今の自分では
想定される未来に希望が持てないとか

そんなことさえ幻想なのです。

明日は立春
もう春ですね。
新しい一年。
リセットしてまた新たに
歩き出しましょう(^_^)

いかがでしたでしょうか。
励みになります!のでクリック、お願いいたします(^_^)
  ↓

人気ブログランキングへ