「そのままの自分」でいい、って？

そのままの自分でいい、と最近よく聞くフレーズですが、理解できていますか？
今日はプチ哲学カフェ開催。
そこで気付いたことがありました。

「ありのままの自分」でいい。

ありのままの自分てなんだっけ？
と自分探しを始めて迷子になり
戻ってこれなくなる人も多いそうです（笑）

以前にも書きましたが、
「ありのままの自分」なんて幻想です。
探しても見つかる訳がありません。
自分探し、には意味がないのです。
まあさすがにこれは最近皆が気付いていて
死語となりつつあるそうですがｗ

自分だと思い込んでいたものはしかし
誰かの影響を受けており

裸のまま、真っさらな自分など
あっという間に
人は環境に左右されるのですから。
育てられた親によって環境によって条件によって
影響されますよね。
「本当の、ありのままの自分」と言えるのは
ではどこまで遡れるのですか？
幼稚園までは人に受けた影響はなかったことにして、
そこまで遡ればオッケー、自分探し終わり、ということ？

うーん・・・。無理がありますね。
自分の主張だと思っていたことは実は
テレビや学校や友達や親やいろんなものからの
見聞で成り立っているに過ぎません。

無いものを探しても
無いに決まっています（笑）

ありのままの本当の自分、に
なりたくても
そんなもの
存在しないんですから。

名前がなければ私たちは
自分だと言葉では証明すらできません。
職業も住む場所も性別もすべて
属性でしかないのです。

とはいえ心理学では

そのままの自分でいい、

と言います。
お気に入りの心屋さんのブログにも
常にそれが書かれています。
言葉では理解出来るのですが、

うーん。難しい。

そして今日。ソクラテスをテーマに
哲学カフェ。

そこでやっとわかりました。

「ありのままの自分」

と言うからわかりにくい！
そんなものは無い、としか思えない。

でも
「そのままの自分」ならありますよね。

だってそのままなんですから（笑）

名前が無いと説明できないような
あやふやな存在「そのままな自分」。

ありのままの自分を求めて
しかしわからない
「そのままの自分」。

私には長年なりたい理想像の自分、が
ありました。

しかし哲学を始めて、
哲学カフェを開催のたびに言われる
他人から見た私とは、

自分がなりたかった自分

だったのです！

今日もそれを言われてびっくり・・・

なりたい、なりたいと思っていた自分像は
最初からこの自分だったなんて！！

ちなみにこの「なりたい自分像」は
あるいは人に嫌われる可能性もあります。
だから、なりたいけれど、勇気がなくて
なれなかったのです。

にもかかわらず私は
人に嫌われる可能性を持ちながらも、
とっくに「それ」だったなんて！！！！

それはありのままの自分、とも違います。
その「なりたい像」だって誰かの影響でしょうし、
いまだにそういわれても、
そんな勇気自分にはない、人に嫌われなくない、と
基本思っていますもんｗ

だからこれはもう
「そのままの自分」としか言いようがありません。

つまり、「なりたい自分像」は
自分には見えない、認識できない像だったんです。
だからこうして聞かされても、いまだに
そうかなあ？としか思えないわけです。

でも、それこそが
「そのままの自分」ということになります。

なりたい理想像に既になっていた、けれど
それを自分で認識はできないところの自分

ですｗ
複雑ですねー！でも、これこそが
そのままの自分、です。

そうか、心理学が言いたかったのは
これだったのか！
これ、自分を見るもうひとりの自分、
コギトの考え方に根底は同じですよね。

自分ではわからない。
でも、もう一人の自分が自分を見るような感覚。

心理学のべーすは哲学ですから
繋がっていて当たり前なのですが
やっと理解できた感じ。

つまり、私はこのままでいいんだ！
まさに、
あなたはそのままでいい、というのは
これです。

つまり、
自分はわかり得ないんだから
そのままでいいもなにも
そのまましかないってことです！
だからそのままでいいんです！

ちなみに
そのままでいい、とは
進歩しなくていいとかいう
自己弁護の言葉でもありません。
そこが気になっていたんですが。
スキルアップのための努力をしている自分を含め、
「そのまま」。
と考えると、そっか！と思えませんか？

一気に気持ちが軽くなりました。
いえ、気持ちが軽くなったというより
人生が軽くなったというか。
うれしくなったというか。

「このままの自分」でいいんだ！
何かにならなくてもいいんです。

ちょっと考えてみてくださいね！

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