ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

心が弱くなるときは

「強くなろう」と決心しても、セミナーや本で、自分が生まれ変わったような気がしても、また元通り、同じようなことで悩んでいる自分・・・
そんなことありませんか?

人間は弱い生き物ですから
常に強くあれるはずがありません。

そもそもなぜ人はそんなにも傷つきやすく
弱くもろい心を持ってしまうのでしょうか?

ニーチェによると
人生に意味があると思い込んでいるから
だそうです。
前にも書きましたが。

人生に意味はありません。
あると思う人は、
自分で意味を作っているだけです。

人生に意味はなく、
意味のない、苦しみの方が多い一生を
人は送るしかないのです。

例え生まれ変わりがあるとしても
また同じように苦しい人生を送るだけです。

それがわかっているからこそ
例の
「魂が成長すれば生まれ変わりの輪廻から
はずされる」とか言うのが好きな人が
いるわけですね。
ちなみに古代の宗教の教義から来ていますので
根拠はないです。

そうそう、スピリチュアルで言われる様なことは、
どこから発生してるんだろうと辿ると
結局古代の宗教だったりしますね。
古代の宗教だから「善い」というわけではないですね。

当時は太陽を神だと思ったり
奴隷は生まれ変わっても奴隷のままだと
思ったり
女性は嫌悪の対象で、子どもを産む道具に
過ぎませんでした。
今とは違う価値観なわけですから、
当然宗教はすたれるか、姿を変えていきます。
キリスト教が生まれた時に
すべての人は平等であると説かれ
さまざまな偏見から救われたのに

人はまた偏見から生まれた教義のひとつを取り出し
あたかも真実であるかのように
ありがたがっていますね。

ちなみに本当の仏教では
地獄の思想もありません。

無知だから、そういう話を真実であるかのように
信じてしまい、
悩みをひとつ増やしているわけです。
これ、昨日話したソクラテス無知の知、に
つながりますね。

真実を知っている、と思い込む

バカみたいですね。
それで幸せならまだしも、
自分を縛る変なルールを作ってるわけですからw

・・・話が逸れました(^_^;)

そう、人生に意味はない。

意味があると思うから
成功しなくてはとか
子孫を残さなくてはとか

それらが叶わなくて悩むのです。

永遠に生まれて苦しみ死に
そして生まれてまた苦しみ死ぬ。

虚しいです。
これをニーチェは「永遠回帰」と呼びます。

では人間はそうして苦しむだけに
生きているの?

いいえ、例えそうだとしても
その苦しみを飲みこんで、
自分で「生きる意味」を見出し
自分の責任で強く生きていく。

それこそが人間のあるべき姿であり
それこそ幸せになれる唯一の道です。

わかります?これ。

人生、幸せなことばかり!
生まれ変わっても幸せ!

なだけなのと

人生の虚しさや苦しさをいったん飲みこんだ上での
幸せの違い。

もちろん前者で幸せならそれでいいんです。
そういう人は、セミナーにいったり
スピにはまったり悩んだりしないはずです。

幸せなだけで苦しみを知らないんですから。

なぜ人は
占いに何度も行ったり
似たような成功哲学や心理学の本を買ってしまったり
セミナーやヒーリングの「常連さん」と
なってしまうのか。

一度「気付き」があって
幸せになったなら常連さんには成り得ないですよね。

幸せになるには
いったん今の自分を否定して
飲みこむ必要があるからです。

人生は苦しい。虚しい。
それが永久に続き、
同じことが繰り返されるだけ。
人生に意味はない。

ならば

自分で創る。意味を。

この強さを
人は持てないかもしれない。
それでも果敢に挑戦していくのが
人間のあるべき姿だ、とニーチェは言います。

それができない弱い人には
宗教が受け入れてくれます。
(とはいえ私は無宗教です。)

人は弱い。弱いんです。

だから

ああまた同じところで悩んでいるなとか
あんなにもう大丈夫と思ったのに
またダメな自分だ、とか

そんなのあって当たり前です。
それでいいんです。

もともと自分を変えてくれる何か、なんて
存在しません。ヒントはくれますけれど。
そのヒントを頼りに、
自分で強く、何度でも立ち上がるしか
ないんです。

弱さや不運なことやそういう悪いことすべては
まるで自分のことではないかのように
見ないふりをして
自分、幸せー!と無理に笑って過ごす弊害は
近年心理学でも指摘されだしました。

引き寄せの法則は本来
本当のその意味、
つまり祈れば叶えてくれる神はいない。
「自分で引き寄せるんだ」というような強さがあってこそ有効
なわけです。
あれ、神様的なものが、強く思えば叶えてくれる、とは
書かれていませんよね。

日本ではそのうわずみだけ広まっているので
うまく不幸や悲しみを受け入れられない人が
増えてきたそうで、
この弊害も最近言われだしています。

でもさすがにそろそろ気づいている人の方が多いかな。
その証拠に流行も終わりましたしねw

弱くてもいい
運が悪いときもある
うまくいかないときもある

そのままを受け止める。
それが重なっていった土台で
人は強くなる。

人生に意味はない。
どんなゴールに達したら成功なのか、
そんなルールはないんです。

いかがでしたでしょうか。

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いつも短くしようと思うのに
書き出すと熱くなっちゃいます(^_^;)