ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

死に至る病

なんか、他の自己啓発系のブログと違って暗いですねえ!!w

キルケゴール死に至る病についての考察。

よく、自分自身が幸せになるのを許していないから幸せになれない、って聞きませんか?
心理学でむちゃ流行ってます、ので
それがベースとも知らない
なんちゃってスピでも流行っていますが
このそもそもの意味ももちろん哲学です。

世の中には、他虐的な人と自虐的な人がいて
自分が幸せを感じないとき、
周りのせいにするか
自分のせいにするか
なんですが

他虐的なんてひどい、わがままだ、
幸せになれない、と思ってしまいそうですが

実は幸せな人たちです。
悪いのはまわりであり、自分はいっさい悪くない。
人を批判する人にも、こういう人は驚くほど多いです。

じゃあ、自分はどうなの?ということですねw

周りの人はたいていそれに気づいています。
イケメンが好きなの!と言ってしまう
あなた自身はどうなのよ・・というようなw
誰も言いませんが、恥ずかしい・・・

でも、それでも彼らは幸せな人たちです。
自分を責めないで生きられたら
幸せになれる、と言われているくらいですから。

そして彼らは信仰の近くにあります。

悪いことが起きれば神のせいであり
試練であり
自分の責任は何もありません。

言い換えれば神を盲信していることにもなります。

反対に、
自虐的な人とは、
自分を責めてしまう人ですが
この場合の解釈はとても深いです。

神を信じたい、けれども
自分の醜さ、ずるさを知っている自分を
彼は許せません。
そのうえ、そういう不完全な人間を作る神、
というものを疑いさえもします。
このあたりは、キリスト教の原罪の部分に触れ、
原罪の解釈は日本人には非常に難しいものです。

例え神が許す、と手を差し伸べても
彼らは自分を許しません。
なぜなら、現実とは何か、を知って
神を盲信できない自分は、
やはり神によって罰せられる必要があるからです。

むずかしいですが
自分を許せない、
許そうとしない、の根底にはこの思想があり、

そのうわべだけで言葉をつくる
単なるスピリチュアルな、つまり
「満月に財布をふれば金持ちになる」
同様の「自分を許せば幸せになる」
という使われ方は意味がありません。

もちろん正しい心理学的には意味はありますが。

と語っている割には
ここ三日で知ったのですが(^_^;)

人の心は見えません。
本心は知り得ません。
だから、唯一心の見える自分を
世界で一番汚くて醜くて許されないもののように
感じてしまう人は、
思うよりもたくさんいます・・といっても
哲学病の人、ということになりますが。

死に至る病とは
生きていくことも死ぬこともできない
神を信じることも信じないこともできない

無限地獄のような病です。

この世に神は、いない。
あるのは冷たい現実だけ。

だからこそ神を信じる。
信じたい。

けれど、実は神なんていないと
知っている。
虚しい・・・
だからこそ神を信じる・・・

この永遠のループ。

今日はこれをずっと考えていたら
本当に虚しくなりました。

この虚しさを忘れて死ぬまで生きるには、

やはり家庭や仕事やなんらかの趣味に没頭して
家族のせいで、仕事のせいで、
忙しくてやりたいこともできない、と
思い込んで生きていくしかないように思えます。

それもまた一度きりの人生。
死の直前、
幸せだった、と思えるような
そんな生き方ができれば最高ですね。

いかがでしたでしょうか。

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