ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

心を安定させるには。

生き方が絶対におかしい!と思ってしまう人って
まわりにいますか?
考えただけでそれにイライラしてしまって
気付けばそのことを考えてしまったり。

最近、人の話を読んだり聞いたりしていると
話のほとんどはそういう話だ、というのに
気づくようになりました。

人の心を揺らして
悩みを作るのはほとんどが
人間関係、なんですよね・・・。


もちろん仕事絡みで
実際被害をこうむる場合は気にしないわけにも
いきませんし
愚痴のひとつも言いたくなりますがw

直接迷惑をかけられるわけでもないのに、
こんなこと言って(思って)しまうのはなぜなんでしょう。

・あの人は空気が読めない。そんなではまわりとうまくいくはずがない。
・あの人は甘やかされて育った。親が死んだらどうやって生きていくのか。
・旦那さんがかわいそう
・お金の使い方が間違っている
・彼氏が食べたい、というものを作ってあげていない
・彼にメールを返さない
・仕事で上司に取り入って、いい思いをしている。よくやるよなあ・・・
・仕事のために自分の時間を削って勉強している。よくやるよなあ・・・
・皆が嫌がる仕事を喜んで引き受けてる。よくやるよなあ・・・

いかがですか?
一つでも、そう思うようなこと、ありますか?
これ、皆実話です。

これを聞いたとき私は・・・

どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーでもいいじゃん!!!
人のことなんて!!!!!

と思いました。
だって、上記のとおりの人だと仮定しても、
「あなた」には何の迷惑もかかっていないわけです。

旦那さんが、カレシがかわいそう、とか余計なお世話ですよね。

そんなことでイライラ怒る、なんて
なんて人生がもったいないんだろう・・・

その人が何にお金を使おうが
自分に利害がない限りは
関係ないですよね。

その人がどう育てられたか、も
本当に関係ない。

むしろその怒りの裏にある、
コンプレックスを感じとれずにはいられません。

と、セッションであればズケズケ言いますが
そうでない場合は黙って聞くことにしています。

その言葉の裏には
どう考えても嫉妬があり、
そこを指摘するほど意地悪ではないからです。
いや、嘘です。
面倒くさいからですwww

しかも自分だって、さんざんそういう人間でしたw
人さまのことは言えません。

ちなみにソクラテスがやってきたのはそういうこと、
つまりずばりその人の
真実を語ってしまうことです。
だから彼は、哲学的思考をする人には神のように尊敬されたけれど
その真意の汲み取れない人には嫌われ、
虻呼ばわりされます(というか自称していた)。
人を刺す、と。

そして最後には死刑になってしまうわけですが

哲学とはそういう側面がありますね。
真実(に、より近いもの)に目を向けるので
そこを、意地悪でも、また教訓を垂れようとするのでもなく
ただただ議論してしまう、ような。

しかしそれでは人を傷つけますね。
ソクラテスは人を傷つけた。
だから死刑になったのです。
真実に人は怒り、傷つく。

ところで
哲学を学び出し、
いつかスナフキンのようになるのが夢ですがw
おしゃべりだった私が
最近、口をつぐむことが多くなりました。
まるで「聞き上手」ってこれのこと??という感じw

でも、口出しできないだけなんです・・・
本人がそう望んでいるセッションならまだしも、
そうでない場合、
厳しい言葉なんか聞きたくないはずですし

その人はただ愚痴を言っているつもりなんでしょうし
真実をついた時、人は怒るか
必死に言い訳します。
私はそうして欲しいわけではないのに・・・
だからそうなる直前に口をつぐみます。
死刑にならないようにw

ちなみに愚痴を言ってすっきりするのは、
共感してくれる相手、に限られる気がします。
同じような愚痴があるからこそ、
わかってくれる、という感じがして
(あくまでも感じがするだけ)
スッキリするんだと思います。

愚痴の特徴として、言えばスッキリする、というのが
あげられる、と私は思うのですが。

同僚同士で上司の愚痴、
主婦同士の旦那さんの愚痴、とか
そうですよねww

わかるわかる!うちもなの!
と話せば聞けばすっきりする。

でもそうでない場合、愚痴った後に
全然スッキリしていないな、というのがわかります。
何十分も他人の話、しかも自分がイライラする相手の。

手当たり次第に人に聞かせているのでしょう。
でも解決するわけもなく。

気の毒で仕方ない・・・

繰り返しますが、他人の人生なんか、
どうでもいい。

そんな時間を自分のために費やした人たちが
自分自身の人生を生きていると言えるのではないでしょうか。

うーん、今こうして書いていても
本当にそんなことに時間を割く人がいるのか?
ありえない、と思う人ばかりではないのか?と
思ってしまいますが

でも確かに少し前まで私も

あの人はおかしい、
友だちもいないに違いない、
あれではどこの会社にいってもうまくいかない、

などなど
考えたりすることもあったんですよね・・・
書いててバカみたいで恥ずかしいですが。
(会社員辞めてから久しいので少し前の話になりますがw)

そしてそういう話を友だちから聞くときも、
一緒になって腹を立て、
その人おかしい!と怒っていたものです。
自分には全く被害はないというのにね。

何やってたんだか・・・ww

でも、自分の反応は変わりましたが、
それを聞く機会が減ったわけではないので
きっとそういう人、多いんじゃないのかな・・・。

人の生き方を批判するなんて傲慢だ、とか
余計なお世話、とかありますが
それ以上に、自分の時間がもったいない、と
思うのですが。

ちなみに当然、他人は自分の鏡ですから
背後には自分の本音が隠されています。

・あの人は空気が読めない。そんなではまわりとうまくいくはずがない。
どう考えるか→それで被害をこうむる部分は困るが、その人の家庭がまわりとどうつきあおうが関係ない。
言った人の本音→私はこんなに空気を読んでまわりに気づかってうまくやっている。
  それをしない人が、うまくいくわけがない。うまくいくなら悔しい。

・あの人は甘やかされて育った。親が死んだらどうやって生きていくのか。
どう考えるか→甘やかされても親にその経済力があるなら問題ない。親が死んでも遺産があるから問題ない。
そんなに心配なら、親の死後は面倒みてあげる?
言った人の本音→私も甘やかされて育ちたかった。親が死んでも遺産もあるわけでもない。悔しい。

・旦那さんがかわいそう
考え方→余計なお世話
本音→自分は結婚もしていないのにあんな人がしているなんて悔しい

・お金の使い方が間違っている
考え方→余計なお世話
本音→お金があって好きに使えて羨ましい

・彼氏が食べたい、というものを作ってあげていない
考え方→余計なお世話
本音→彼氏がいてうらやましい

・彼にメールを返さない
上に同じ

・仕事で上司に取り入って、いい思いをしている。よくやるよなあ・・・
考え方→そう思うなら自分もやればいいのです。やりたくないならやらないでいいだけ。
本音→自分も取り入っていい思いをしたい。でもできないから、できている人をひきずりおろしたい。

・仕事のために自分の時間を削って勉強している。よくやるよなあ・・・
考え方→そう思うなら自分もやればいいのです。やりたくないならやらないでいいだけ。
本音→自分もやるべきかもしれない、でもやりたくない。このままでは抜かれてしまう

・皆が嫌がる仕事を喜んで引き受けてる。よくやるよなあ・・・
考え方→そう思うなら自分もやればいいのです。やりたくないならやらないでいいだけ。
本音→自分もやるべきかもしれない、でもやりたくない。このままでは抜かれてしまう

人の、気になる部分は
自分自身の気にすべき部分。
そう思うと、ヒントの宝庫です。

最近私は過去の栄光を語る人、が気になるので
きっと自分も過去の栄光を語りがちw
気をつけなくては、というように。

そういえば人のことを悪く言わない人っていますよね。
すごい人だなあ、徳の高い人だ、とかよく我慢できるなあとか漠然と
思っていましたが違いますね。

そう言う人には、
どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーでもいい話なんですね。
言いたくても我慢しているんじゃない、
どうでもいいから気にしていないんですね。

前にも書きましたように
ダイエットしている、と話すと
止めた方がいいよ、ストレスになるよ、と
言ってくる人はたいていが自分もダイエットが必要な人。

他人のダイエットなんて本当はどうでもいいはずで
その人のストレスの事を本気で心配しているとは
到底思えませんw

人の言葉に
ざわっと来たことは、実は
自分が気にすべき点。

最近、そういう目で自分の反応を眺めると
おもしろいなあ、と思えるわけです。

このブログの最初の頃、
心の中庸、安定が得られる。
そしてそれが人間の幸せなんだという
古代西洋哲学の思想をお話しましたが

本当に、だんだんそれに近づいています。
でも心が冷たくなったのでもなく
つまらなくなったわけでもない、
むしろ人間て、自分も含めておもしろいなあ、と
眺められるようになりました。

スピリチュアルとか一部の心理学が語る
キラキラな教えはないけれど
心が泉のように平穏になっていくこの感じが
本当に不思議。
私はドグマだらけの人間だったのでよけいにww

自分が変わっていくのを眺める
もう一人の自分。

それを見つけると恥ずかしくて心は安定せざるを得ませんw

いかがでしたでしょうか。
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