ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

死後の世界

ロゴスの小径へようこそ

死後の世界、なんて宗教っぽいですか?
いえ、死後を考えてしまうのは哲学。

正確には宗教とは死後を語らないそうです。
新興宗教であるいはそういう宗教も
あるかもしれませんが

古くからの宗教に死後の世界はありません。

死後の世界、とか天国、とか地獄、とか
そんなふうになんとなく耳にして
知った気になっていますが

きちんと宗教の教義を紐解くと
死後の世界には言及していないそうです。

面白いほどよくわかる 世界の宗教/宗教の世界

面白いほどよくわかる 世界の宗教/宗教の世界

今日はひろさちやさんの著書を中心に。
ひろさちやさんは仏教家という立場から
しかし宗教学的に、さまざまな宗教を読み解いておられます。

例えばキリスト教
天国、ってあるんじゃないの?と
漠然と思ってしまいますが

聖書にあるのは「神の国」。
天国、という記載は1,2回(私の記憶のせいで著書には正確に書かれていました(^_^;))

しかも神の国とは
その教義に照らすと、現在のこの世です。
キリストが私たちの罪を背負い死んだおかげで
私たちは既に神の国にいるのです。

知らなかった・・・

以前も書きましたが怪しげなスピを見破るポイントは
ここです。
キリスト教系を語りつつこれを知らないなら
あやすぃ〜ですw

しかもキリストもブッダ(仏教)も
死後の世界は考えるな、というのが彼らの教義です。

過去にいつまでもこだわっていても意味がない。
未来を操作できるのは神だけ、
人間が未来を考えるのは傲慢である。

だから人は
いま、ここを生きるしかない。

この いま、ここ、も仏教の教えが
ベースだったんですねえ。
知らなかった・・・
それも知らないで語る人(商売として)も
あやすぃ〜

つまり宗教とは
死後の世界をケアするものではなく、
現世をケアするものなのです。

今、苦しむ人が幸せに生きられるように。

仏教の地獄の思想にしても、
いいことをすれば死後いいところに、
悪いことをすれば死後地獄にいく、
ということで、
だから死後のことは気にせず、
今を生きなさい、という教えにしたそうです。

キリスト教の天国のイメージも、
後世の画家が考えたもの。
それがイメージになっているのです。
もちろん地獄も。

私たちは古くからある、歴史を感じるものは
それは真実だと思ってしまいがちですが
ある時期にできたイメージでしかないものが
多くありますよね。

古くからの伝説・・・と思って調べると
案外何十年か前のテレビドラマがはじまりだった、
などなどw


なぜ宗教学を学ぶのか。
宗教に入りたいわけではまったくなく、
外から見た宗教のおもしろさというか

この世のことはほとんどのことが
宗教からできていて

もちろん中世までは神は当然のように信じられていたので
哲学とも切っても切れない関係にあります。

人間は宗教がないと生きていけないんだなあ、と
つくづく思います。
それがおもしろい。

そして同時に、
正確な宗教を知ると

世の中は、それが宗教だと知りもしないで、
いま、ここ、とか言っちゃうように

何も知らずに語っている人がなんて多いんだ!
というのを見つけるのがおもしろいからw

そしてもうひとつ。
宗教団体には入らずに、
そのエッセンスをいただいて
幸せに、楽に生きる方法を抽出できないかと
模索しているから。

この部分を掘り下げると、宗教もまた哲学に
いきつくのもおもしろい。

今後もシェアしてまいりますね!

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