ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

職場の人間関係

ロゴスの小径へようこそ

セッションをさせていただいていて、
一番多いお悩みが「職場の人間関係」です。

実際私の会社員の時はそれは一番の悩みでした。
お世話になっている、コンサルもされているギャラリーのオーナーさんが
職場の悩みの90%が人間関係ではないか、と以前おっしゃっていたのですが
本当にそう思います。
つまり、仕事自体ではなく、人間関係。

気が合わないならつきあわない、という選択もある
プライベートの人間関係に比べて
職場ではなかなかそういうわけにもいきません。
仕事が絡んできますから。

それはたいていどこの職場にいってもつきまとうもので
その思考を変えるのにお勧めの本がこちらです。

自分の小さな「箱」から脱出する方法

自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2006/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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転職したばかりの主人公が、人間関係について学んでいく
成功哲学をちょっとした小説仕立てにしたものですが、
読みやすく、ハッとさせられることがたくさん載っています。

「人を動かす」などを読まれた方は、
これも併読するとより実践的になると思います。

これをテーマにした
セミナーもあちこちで開催されているようですが、
ちょっと見たら15万とか・・・
そこまでかけなくても、読めば大きな気づきがあると思います。
会社の人間関係で悩んでいる方にはお勧めです。

ただ、
私も会社の人間関係でとてもとても悩んでいるときに読み、
目からウロコ、でした・・・が
結局会社を辞めることになりました。

この本では、あくまでも会社でうまくやっていく方法
(とはいえプライベートにも使えます)
安定を手放さない、が前提です。

フリーランスとなれば、安定を手放す代わりに
職場の、本来不必要なまでの人間関係の気遣いは不要になります。
もちろんフリーランスのデメリットも大きいです。
毎月必ず決まった収入があるわけでもなく、
仕事を休んでも有給もありません。
働いた分しか収入にならない、しかし常に仕事があるとは
限らないわけです。

まあ、世の中の働いている人がこのどちらかを選んで
いることになりますが。
(会社を経営されている社長、はフリーランスに近いですね)

しかし、そのデメリットを飲んででも
得られ難い自由は、確かにあります。

ここは会社を辞めない、という前提で考えますが
最近の求人情報をみると、望まれるスキルに
「コミュニケーション能力」をあげている会社さんが多いのに驚きます。

仕事さえできればOK であった時代から
コミュニケーションが重視されるようになったのか
以前はコミュニケーション能力は当然皆が持っていたので
敢えてあげる必要がなかったのかはわかりませんが。

こうなると、コミュニケション能力、はスキルの一つになります。
ということは、
会社でなんとなくうまくいかない、のは
コミュニケーション能力をあげる必要があるからと言えます。
実際、既出の本もそのHOW TOが書かれており、
そこに留意すれば、人間関係はスムーズになると思います。

ちなみに
プライベートでも応用が利く、と書きましたが
プライベートでそこまでして人間関係を築くことが
そこまで重要なのかはわかりません。

特に夫婦関係などにも使える方法だと書かれていて
実際その通りだとは思うのですが、
それを駆使して得るものはなんだか虚しいような気がします。
そのあたりが哲学体質なのかもしれませんが。

人と人とのつながり、にもっと形而上の何かを求めてしまう、というか
本来の自分と本来のその人、でつながったのが 良い関係、という
気がしてしまってしかたないのです。
もちろんそう勝手に思い込んでいるだけではありますが。

しかし、職場では。
なんのために会社、職場はあるのか?

友だちを作るため?
自分のスキルアップのため?
お客様のため?

いいえ。会社の業績をあげるため、です。

つまりコミュニケーション能力もそのために使われるものです。
平たく言えば
会社で仕事をする上でのスキル、と割り切る必要があると
いうようなことです。

それは、プライベートまで仲良くしましょう、というものではありません。

本を理解できても
私は社員を辞めました。
それは、

やはり自分は職人であり、
仕事さえできれば良いし、
お客さまさえ喜んでくだされば、という思いが強く

会社の人間関係を円滑にして
皆で会社の業績を盛り立てる、ということに
魅力を感じないと気づいたからです。

でも、会社でやっていく、と決めたなら

コミュニケーションもスキルのひとつ、と考え
ありのままの自分がどうとか
相性がどうとか
プライベートの人間関係とはちょっと違う、というのを
意識することが必要だと思っています。

で、ありつつも
友だちでもない人間関係の中で、
何か一つの目標(会社の業績)のために
心を一つにする快感も味わったことがありますので
とても理解できます。

ところで、職場の自分は本当の自分ではないですよね。
ウエイトレスは、職場を離れてでもウエイトレスのように
ふるまうべきでしょうか?
休日にカフェにいても、「お水をちょうだい」といわれて、
はいただいま、と言わなくてはいけませんか?

サルトルの言うように
職場では誰もが、その役割を演じています。
会社でもそうです。課長は課長を演じているのです。

サルトルは、
それを一生続けることは不可能なので
人はある時期、仕事を辞めることになると言います。

もしくは、仕事、職場での自分を本来の自分であると
思い込み自分を殺すか、でしょうか。

後者を思い込んでしまい、
仕事で病んでしまう人が多いように感じています。

職場でのあなたは、
コミュニケーションというスキルを駆使して、
その役割を演じているだけです。糧を得るために。
それが本来のあなたではないし、
そうある必要もありません。

両方を体験してきた私にとっては、
そこの線引きをすると、
少し生きるのが楽になると考えるのですが。

いかがでしたでしょうか。
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