ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

正しい「ポジティブ」

ロゴスの小径へようこそ。

全ての出来事をポジティブに考えられたら
幸せでしょうか?

ポジティブ思考の弊害については
以前も書きましたし
今では常識とも言えますが

どうしても環境を変えられないなら
ポジティブに考えて物事を乗り切ることは
とても重要だと考えます。

とはいえ利用した方がいいと思われる
ポジティブ思考と
そうではないものがあることに気づきました。

先日友人に
やはり仕事のことで考えるところあり、
ちょっとそれについて話をさせてもらったのですが、

友人は
100%ポジティブ思考で考えて、
私の話をひとひねりし、
「こう考えればいいことだらけだよ」とアドバイス
くれたのですが

そこで心がざわついたのです。

確かに無理に明るく考えれば
そうとれるかもしれませんが、
そうして無理にポジティブに取る必要が
なぜあるのか?と。

その仕事を辞めさせたくないために
ポジティブに考えるようなアドバイスをくれていたと
言うことになります。

・・・が、それがむしろ普通だと言えると思います。
もう少しがんばりなよ、というエールを
たいていの人は送りますから。

でも私には、なぜポジティブに捉えて
その仕事を続ける「べき」なのか、
そこで心がざわつきました。

心のざわつきは、そこに欺瞞を
感じたからだと思います。
(ちなみに話してくれた友人の欺瞞、ではなく
私が友人の言葉を飲みこむと自己欺瞞になる、ということです。)

そのことが気になって
昨日も自己欺瞞について思考してみたのですが、


今日、別件で仕事のご相談を受けて気づきました。

私のアドバイスに、彼は、
ポジティブ思考だ、おかげで気持ちが軽くなったと
言ってくれたのですが

事情はこんな感じです。

会社を辞めることが決まっていて
もうあとは退社日を待つだけなのですが
最後が苦しい・・・というのも
パワハラと思えなくもない扱いを受けていたのが
退職が決まって悪化してしまったようなのです。

それで、明らかなパワハラが起こりそうで、
どうなるかと不安なようです。

退職を既に決めているので、
それを我慢して自分を騙し会社に居続ける選択は
彼はしていません。
あとは最期までいかに気持ち良く仕事ができるかです。

ここは「私なりのポジティブ」に考えると

「実際パラハラが起きたなら、訴えることもでき、
雇用保険が早くもらえるかもしれない」

です。

これ、わかります?
ポジティブ、というか
単に現実的なだけなんです。

でも、もし起きたらどうしようという不安も
ある意味、「さあこい!」みたいな気持ちに
なれそうですしw

実際には起きない方がいいのですから

どちらにしても悪いことはない、となりますよね。

そう考えると気持ちが少しは明るくなります。

つまり私の考える
正しいポジティブの利用法って、
自己欺瞞、自分をなんとか騙すのではなく

単に
現実的に考えてみることなんです。

実際セッションでお話しするのはここです。
ポジティブ思考、のようであって
現実的な視点で見るとどうなるか、を
お伝えしているのです。

哲学体質でない人には
なかなか受け取ってもらいにくい部分なんですが・・・

例えば会社に解雇されそうだ、というケース。

大丈夫、解雇なんかされないよ。
冷たい態度も愛情の裏返しだし、
神様が守ってくれているから大丈夫!

というのが根拠のないポジティブです。
実際人はこれを言って欲しがります。
これを言って欲しいがために相談するわけです。

でも
私の回答はこうです。

解雇があるかないかはわからないけれど、とりあえず
そうなったらどう対処する方法があるのか、
調べておいた方がいい。
保険はどうなるのか、退職理由はどうなるのか、などなど
そして並行して、次の仕事も今のうちから
探しておいた方がいい、と。

だって実際現実的にそうだと思いませんか?

解雇されないならそれでよし、
でも最悪のケースを想定しそれに備えておく。
だってちょっとネットや本で調べればいい程度です。
そして、転職はしないとしても、ちょっと探してみる。

案外解雇される前に、他にいい仕事が
見つかると言うラッキーだってあるかもしれないのですし。

でも、
転職したくもないのに探したら
まるで悪いことが起きるかのように

解雇について調べたら、解雇されてしまうかのように
(これ、言霊文化の弊害ですね)

「不吉だから」と
それをしません。

それをしたとしても、

調べてみたら、
解雇されたら悪いことだらけだった。
だからもう調べない!・・・と・・・。

いや、解雇されるために調べているのでは
ないですよね・・・
調べたら解雇されるわけでもないのに・・・。


哲学体質の人なら
先ほどのアドバイスでむしろ心が落ち着きますよね?
解雇に不安な日々を漠然と
根拠のないポジティブ思考を頼りに過ごすより

現実を見て対処する。
そしてその方がむしろポジティブになれる、という
この感じ。


既出のパワハラ被害の方も、やはり哲学体質でした。
パワハラが起きても起きなくても
どちらでもいい、という現実をすぐに理解され、
気持ちが切り替わった様子でした。

それにしても、最近人に何か言われて
心がざわつくことに
常にヒントがあるな、と思えて面白いです。
一瞬、心をざわつかせる人に問題があるように
思われがちですが、問題は自分の方にあります。
そこを見つめると気づきがあります。

現実的に考えるとポジティブになれる、というのも
こうして言葉にしてしまえば
何と言うことはないですが、

今まで気づかずに来ましたから。

これで今後は、心が落ち込むような時は
ポジティブに考えよう!と無理にするのではなく

現実的に考えてみる、だけで
私たち哲学体質の人はポジティブになれる可能性がある、と
明確化できました。
いざというときはこれを思い出せばいいわけです。

あなたの今抱えている問題も
ポジティブに変えるヒントは、そこにあるかもしれません。


いかがでしたでしょうか。
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