ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

永遠の退屈

ロゴスの小径へようこそ。

友人が戦争についてコメントを述べていたので
それについての一考。

なぜ人は戦争をするのか。
石油を
経済を
人を
食料を

搾取するため?

もちろん古くはそうでした。
戦い、搾取しないなら飢えて死ぬ場合もあったのです。
それはあるいは動物的本能。
共食いだってしていたわけですからね。
(宗教的儀式であるという見解もありますが、
戦国時代の城攻めの時など実際共食いしていた記録があるくらいです)

しかしいま戦争をしている国は。
食料のギリギリの奪い合いでしょうか?

世界の戦争のほとんどの理由が宗教的軋轢だと言われています。
日本人はそこを理解できないので
単に石油が欲しいんだろうとか経済的理由だろうとか、
いえ、もちろん表面上はそうですし、
本人たちも根底に流れる宗教について意識すらしていない場合もあるのですが。

宗教学を学ぶとそのあたりは明確なので
興味のある方は調べてみてくださいね。

さてでは宗教とはなんのためにあるのか。

宗教は人間の大いなる暇つぶし、と言ったのは
私の大好きな宗教学の先生。

だってなくても生きていけますよね?
だから動物には宗教は無いわけで。

動物は自分が死ぬことを知らないそうです。

人間は自分がいつか死ぬことを知っている。
だから死をケガレとして恐れる。
生まれてからゆっくりと死んでいく恐怖を
ただ生きるだけの存在。
ミスチルの歌にもありますね、そういうの)

なにを得ても死後には持っていけない。
死後は何が待っているのかもわからない。

戦争で搾取してもそれを持ってはいけないのを
知っているのに

この永遠の虚しさを埋めるために
生きる意味の無さ
(自分で勝手に作ることは可能ですが人類の使命があるという証明は
科学的・論理的には証明されていません。)

この永遠の退屈を人類規模で埋めるために

人は戦うそうです。

個人的にはもちろん、当然、言うまでもなく
戦争なんか反対に決まっています。

けれど
大きる人類史を見たときに

戦争が無くならない理由はそこだそうです。

ちなみに、
なので、ここでいちいち「その考えはおかしい」とか「私は戦争は反対です」、とか
言わないでくださいねw

そういう意味じゃなく、単に現段階での学術的な見解を学び
それをお話しているだけです。それに賛成でも反対でもありません。
私程度の知識量で、天才である学者たちが考えて至った結果に
反論できるわけがありませんし。

もし反論したいなら
反論の根拠が必要です。膨大な資料の。
(大学でレポート書いた経験がおありならおわかりの通り。)
それができないなら
賛成、反対、を述べる意味はありませんし、
述べたいならどうぞお友達とおしゃべりでなさってくださいね。

さて話を戻し。

もちろん戦争は反対、とした上で
しかし
戦争は無くならない事実。
いくら満ち足りても。

ゆっくり死んでいくだけの生の虚しさから
目を逸らすために。

この感覚、わからなくもないくらい
生きることは虚しいです。

子どもに、未来に託す、というのも
その虚しさを紛らわす言い訳にすぎないそうです。
勝手に託さないでくれ、と子供は言いますよね、だって
彼らの人生なんだから。

でもこの虚しさ、
永遠の退屈が理解できない人には

「それでも戦争は反対です!」となるんだろうなあ・・・
いや、しつこいですがw私ももちろん反対ですよ。

でももっと深く人間を考察したときに

反対かどうか

より、
なぜそうあるのか

に目が向いてしまう。

ものごとの本質を追ってしまう。

幸か不幸か。

これがロゴスの住人なんですよね・・・。


ちなみに
今の生を、そのまま精一杯生きている人は
戦争反対、を唱え
そして実際行動する人です。

デモに加わったり。
それもまた死後の世界を確信している宗教に絡む部分も
大きいんですけれどね・・・。
死後の世界を確信していれば
当然
生き方も変わりますから。

昨日から読み始めた
魂についての大学教授の本。
(近くご紹介いたします)

文化人類学歴史学、宗教学、民俗学からの見解。
しかし
根底にはソクラテスの時代の哲学の話が。

近代哲学の基礎である
アリストテレスの魂論を発端に

私たちは、「霊」とかおばけ、みたいなものを
自分以外の存在として考えることはあっても

そもそも自分は何か、を
考えるのをやめてしまったそうです。

私たちは
どこから来たんでしょうね?
どこにいくんでしょうね?

それをも知り得ない
永遠の退屈。


この感じが少しでもわかってしまうあなたと
ロゴスの小径を歩けることだけが

戦争はいらないと思える理由です。

あるいは人類が真剣に
自分とはなにか生とは何か死とはなにかを
宗教を越えて語りあえれば
戦争はなくなるのかもしれません。


いかがでしたでしょうか。

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