ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

歴史から何を学ぶのか

ロゴスの小径へようこそ。

2012年のアセンション(?)で
世界は大きく変わる。
マヤ歴のなんちゃらで。

物質的なものは意味を失い
精神的な世界になる

お金は意味をもたなくなる
お金持ちと貧乏人が入れ替わるような。
変革。

とかいう一連のアレはどうなったんでしょうねえ・・・
(正確なものはなんだか知りません。
上記はあちこちで言われていたことの一部です)

お金が意味を失う前に
使っちまえ!と少なからずも思ったものですw

あれ、どこにいったんでしょうねえ・・・

それについて語っていた人たちは
まったくそれに触れなくなりましたね。


世界は、そんなふうに
精神的な世界かどこかに進化し、向かっている。

今までの歴史もそこに向かうために
必要不可欠だったもの。

この思想の根底はキリスト教の思想です。

フランス革命を目の当たりにしたヘーゲルの時代。
まさに、時代はひとつの理性をもって進化していて
新しい時代がやってくると
世界の歴史はそのためにあり、
そこで「歴史」は終わるんだと

そんな思想がありました。

でもまあ、すぐに気付くわけです。
それは間違いだったと。

革命が起きても、
また違う政権争いが起るだけ。


ちなみにこの思想、古くからあり
もちろんヘーゲル以降もあります。

ここで世界が根底から変わり
今までの歴史は終わり、新しい世界がくる、というような

フランス革命だったり
社会主義だったり
民主主義だったり
(あ、日本が民主主義国家だと思っている方はぜひ
「民主主義」のなんたるかを学びましょう。
webでちょい調べる程度でもすぐにわかりますよ、
つまり常識です。)

でもことごとく、そんな夢の国は
現われませんでした。

にも関わらず、
そんな歴史はすぐに忘れて

また世界が変わる、物質的な世界は終わる・・とか
言ってたんですねえ!!

私もそんな背景は知らずに、
なんの冗談だと思っていました
(いえ、告白すると、当時スピを信じようとしていたので、
あるいはもしや・・・とか思っていましたw)
が、

単にまたそういうブームがきた、というだけのこと。
歴史を知っている知識人は苦笑していたことでしょう。


ところで、
愚か者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ
と言いますが

(あ、この意味もまた正確には
文字通り「歴史」から何かを学ぼう、という意味ではありません)

人類は歴史から何一つ学べていません。

学べているなら、
またもや変革、とか言い出すこともなく

悲惨な戦争は繰り返されることもなく
汚職発覚後は汚職は起ることがなく
チェルノブイリを知りながら安全対策を怠るはずもない。

人間は歴史からは学べないのです。

それは、その時々の状況や感情やメンバーや
何一つ同じものはないからです。

桶狭間で少人数での奇襲が成功したのは
さまざまな状況とその場の人間の判断が
絡み合っていて

同じ日、同じシチュエーションを作っても
同じ事件は起こらないのですから。

私たちがそんな歴史から学べることがあるとしたら、
唯一

人は歴史からは学べない、ということ

だそうです。
byヘーゲル先生!

読んでて吹き出しそうになりましたw

そして200年も前に書かれた(正確には講義内容を文章にしたもの)この著書(歴史哲学講義)に

どんなに目を覆いたくなるような悲惨な出来事がおきても
たかだか数年もすれば人はそれを忘れて
対岸から眺めるだけになる

というようなことが書かれていたのも驚きでした。

震災を、原発を、
思い出さずにはいられません。

私たちはまた繰り返しているのですね・・・

歴史は何かの目的に向かって
まっすぐ進んでいるのでは、やはりないのです。


うーん。面白い。

人生を面白がれるかどうか、は
知識の量によっても左右されると気づきました。

私はいまさら学びを始めたばかりなので
あとの人生はもうこの楽しみで埋められそうですw


いかがでしたでしょうか。

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