ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

政治の哲学(易しいです!)

ロゴスの小径へようこそ。

政治の話、好きですか?
話し出すとつい夢中になっちゃう人、いますよね。
やたら政治にうるさいオヤジとか。うちの父みたいにw

でも今になって知ります。
政治にうるさくない人間は、自由や権利を捨てているのだと。
(いえ、語らなくてもいいんですよw
考えているだけでも、もちろん。)

お恥ずかしい話ですが、私はまったく政治に興味がわかなくて
ここ20年の総理を順番に全員言える自信がありません。
(うっかり忘れそうな人がいますよねえ・・・スキャンダルで消えた・・w)

けれど、最近政治に興味を持ってきたわけです。
理由はもちろん哲学の勉強から。

そんなわけで、内緒にしてるけど、実は政治に興味が無い方、
一緒に学んでみませんか?
といっても現代の政治家の相関図、などではなくw
政治とはそもそもなにか、を易しく。


政治はもちろん哲学が土台です。
そもそもソクラテスの時代から哲学とは政治であった、
と言っても過言ではありません。

今日は「公平」についての思考。


公平、ってなんでしょうね?

アメリカの哲学者ジョン・ロールズの『正義論』をベースにした例です。

子どもを三人もつ親がいます。
三人を平等に扱うのを教育の方針にしていて

クリスマスのプレゼントも全て同じ金額。

今年のクリスマスは子どもたち三人の希望により、
全く同じ1万円のゲームをそれぞれに買うことが決まっています。

お店にいくと、なんと!
今なら!
その1万円のゲームの新機種、一台1万4千円也を二台買うと
1台、一万円のゲームが無料でもらえるキャンペーン中だったのです!

つまり、
1万円の古い機種を三台買うより安い値段で

二台の新機種と一台の古い(1万円の)ゲーム、あわせて三台が手に入るのです。


さてここで問題・・・

当然、二台の新機種と一台の旧機種の三台がお得、ではあるのですが

しかし、子どもを平等に育てるのがポリシーであれば、
誰も得をしないけれど三台の古いゲームを買うべきなのか。

三人の子供も、お金を出す親も誰も得をしない。

もし新機種を買う、を選ぶなら
親と、二人の事もは得をすることになり、

そして一人の子供も、そもそも最初からその
一万円のゲームが欲しかったのですから
損をするわけではないですよね。

ここまでが哲学的思想。
事実は事実。



しかしこれをベースに、政治、として考えると

最初から一万のゲームが欲しかったとはいえ、
他のきょうだいが新機種を買ってもらったら
三人のうちの一人は、それを不平等だ、と感じるはずですよね。

こんな小さな家の話であれば
順番に使いなさい、で済むかもしれませんが

これが国の話であれば。

平等に、公平に、と言っても
では格差をなくすために、誰もが最低の生活をしている人の
規準にあわせることになったら、不満を持ちますよね。

ではどの程度の人が満足し、
どの程度の格差までなら不平等だ、と言われずに済むのか。

そのバランスを間違えると政権交代、となってしまいます。
なんだかゲームみたいですねw

自分は全く損をしない(最初から希望していた一万円のゲームをもらう)場合でも
周りの人が得をすれば(他のきょうだいは新機種をもらう)
損はしていないのに格差を感じてしまうのです。

それ、すごく良くわかりますよねw

そう考えると
平等、公平、とは
簡単に使える言葉ではないというのが
理解できます。
難しいですよね・・・
ゲームをどう買うか、ですら判断に迷うくらいです。

ところで
政治家さんたちは頭がいいので
もちろんそんなこと、公平、がどんなに難しい定義をもっているかは知っています。
知った上で、「公平に!平等に!」と叫ぶわけです。
だって、聞いている方がどうせそんな定義知りはしなくて

なんとなくいい言葉だから投票しとくか、

になるわけでw


言葉に、
無知な人が騙されると言うのもまた
ソクラテスの時代から変わりません。
騙す側に腹をたてて、真実を語るのがソクラテスです。

ロゴスの小径は、本当ーーーーーーーに遠いですが、でも
彼を目指して散歩道を増設中ですw
(政治に限らず、ですが)
ただし騙す側を言いくるめることは永遠に無理そうなのでw
騙されないよう、少しでも知識を得る、という感じですが。

真実に至るには知識が必要。
もちろん真実に至っても幸せになるわけではありませんので
一緒に散歩してくださる方は限られてしまいますねw


政治を考えるのは、人間を考えるのと全く同じです。
そう考えてみると、ちょっとおもしろいな、と
思えたりしませんか。


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