ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

偶然と必然

ロゴスの小径へようこそ。

最近よく、「必然」という言葉を耳にしますが
そもそもそれってなんでしょうね?

世の中には偶然と必然があるのでしょうか。

その考えの大もとをご存知ですか?

起るべくして起こった必然、とは

神の所業、ということですよね。

本人は意図しなくても
そして
よく使われるのが

苦しい思いをしたけれど、それか結果いいことにつながった、
あれは必然だったんだ、
神様の計らいだったんだ
というような感じですね。


つまり、今の悪いことがこの先何に繋がるのかは
神のみぞ知る。
それは人間には知り得ない神の領域。神の意思。

ちなみにこれを肯定すると
ナチスの悲劇も
戦争も
震災も
なにもかも
全て肯定することになります。

神の意図なのだから
正しい。
今はわからなくても、いずれ神が善のために選んだとわかる、と。

その覚悟ができて語っているということになります。

そうです。この思想は宗教。
キリスト教の思想です。

信者はだから、覚悟をもって語っていることになります。
全てのことは、神の思し召しだ、と。

偶然
も同様に神が創ったことになります。


ところで、
あなたはそれを本気で信じていますか?

だとしたらすごいです!
19世紀までには
キリスト教を信仰する人々でさえが
その矛盾、科学的根拠の無さに悩み迷い

もう疑わないことに決めることになったわけで

そんな苦労を苦ともせず
信じている人は、本当にすごい・・・けれど

私は信じたくない。信じない。

この世を残酷な神が支配しているなんて。

この先の夢の楽園、神の国の創造のために
先の震災や戦争やたくさんの不幸が必然で創られているなんて。

まあ、私が信じようが信じまいがw

そんなこととっくに否定されています。
(とはいえ100%ではないです。
神様が実際いて、そういう必然を作っていないと言う確証もまたありません)

そして
実は知っているのです。誰もが。

いや、そんなわけないだろ・・・と。

私たちに起るさまざまな不幸は
神の与えた試練でも必然でも偶然でもなく

ただただそういう事象が起きた、と言うだけのこと。

あとから無理やり点と点をつなげば、
なんらかのストーリーを作ることができて感動的ですが

実は世界はそんなふうにはできておらず
ただ、一回きりの出来事がある、というだけのこと。

(他の考え方もあります。
そもそもこの世は私と言う一人が見ている夢かもしれない、という考えを
否定することもできないのですから)

でも、それでも

同じように不幸はおきます。

神様の必然だろうが
単なる出来事だろうが

不幸はおきます。

それは
神の必然、でないと思うなら
受け止めるしかないものだそうです。

苦しい。
理不尽だ。
なんの罪もないのに。

それでも起きた不幸を受け止め
自分で引き受けていくのか

神様の創った必然・偶然だと
諦めて生きるのか。


最近の私のテーマは
「あがく」です。w

私はあがくことにしました。
死ぬまでとことん思考し、
諦めない。

諦めるとはつまり
しかたないよ、神様が決めたんだから、とか
神の決めた必然だったとか偶然だったとか
そこに逃げないということ。

(ただし正確には、本当の信者でない限り
そこに逃げ込めません。
だって、心の奥では知っているんですから。
神様が決めたことではない、と。)

まあ、どちらの道も同様に
正解でも不正解でもありません。
自分が楽な生き方を選ぶ、というそれだけです。


残りの人生を
あがいて
私は私らしく生きる。
私らしい、ってなんだかわからないけれど

自分のしたいように生きることに決めました。

今日中島義道さんの
ニーチェ」を読んでいたら涙がでました。

(あ、この偶然・必然のお話のソースもそこからです)

自分のことは自分で決める。
自分の責任で。

だいたい、たまにお参りして5円を投げ込めば
神様が責任を持って幸せにしてくれると思う方が大間違いですw

でも、これも実は私たちは知っているんですよね。
だから願いが叶わなくても
五円返せ!!と怒ったりしないし

おみくじだって一週間もしないうちに内容を忘れるわけでw

本当は知っているんです。

そんなものは無だと。

でもまあ気分がそれで変わればいいじゃないですか、と
そういうことなんですけどね。


なんだか話すように書くので
話がとりとめなくなっていますがw


刺激を受ける本を読むと
話したいことがたくさんになってしまいます。
怒りについて、も書きたかった・・・またいずれ。

いかがでしたでしょうか。
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