自己開示と自己呈示
ロゴスの小径へようこそ。
「わかってちゃん」にありがちな、自己開示。
聞いてもいないのに自分をわかってわかって、と
自分がどんな人でどんなことをしてきたかを
わかってわかってと押し付けるアレですがｗ
しかし、人はどこまで自己開示、しているのか。
全てを話す、っていっても
心理学者やお医者さんや
オーラとか占いとかセラピストとか、そういう人に心の全てを話す、
というのと同じような自己開示を
人はしているのでしょうか？
じっさいされたらウザいなあ・・・
そこまで他人に興味ないし。
まあ、それが「わかってちゃん」なのかもしれませんが
でも、そういう人でなくても
当然人と接する限りは、
自分の話ってしますよね誰しも。
しかしそのほとんどが嘘です。
いえ、嘘と言うか
その場その場のTPO、相手によって
私たちは話題を変えているんですって。
それが自己呈示。
でも確かにそうです。
相手によって話す内容も違うし、
自分をどう見せるかも違う。
自分は一貫して同じ、ですか？
学生時代先生に対する態度と
友達に対する態度は同じでしたか？
上司やクライアントの前では？
好きな人の前では？
相手によって、見せる自分は全く違いますよね。
面接では、ぜひこの会社のお役にたてるように努力したいとかいっておいて
帰りには友達にメールして
「ないな、あの会社。ひでえわ」とか
言ってたりするわけでｗ
それは普通のことなんだそうです。
コミュニケーションってそういうことです。
私は馬鹿みたいですがちょっと驚きました。
そんな風に生きているのは自分だけで
周りの人は皆「本当の自分」というような一つのものを
一貫して守っているんだと思い込んでいました。
世界で自分だけがずるい、ような・・・。
でも違う。
皆そうして生きているんですねえ。
あたりまえなのですがｗ
よく考えたら権威に弱い人や、
上には越が低いのに部下には横暴な人、とかいますもんね。
本音の自分だけを貫いて生きている人もいます。
そういう人には生きにくい世の中ですよね・・・
彼には、周りの人がなぜ嘘をついて生きるのかの方が
不思議なはずです。
さて最近
仕事での同僚たちとのかかわりが
とても楽しいです。
人との余計なつきあいは面倒で
会社は仕事だけで済ませたいと思っても
業務以外の余計なおつきあいはつきものです。
それが無いちょっと変わった会社で今仕事をしていて、
それは本当に楽でいいなあ、と思っていたのですが
なんだかんだでだんだん仲良く話せる人が増えてくると
やはり楽しいですね！
でもそれも、自己開示なんかしないくらいの
お付き合いです。
だからこそいいんだと思います。
この仕事が終われば、もう合うこともない、
連絡先も交換もしないような交際かもしれません。
昔は、
今しかつきあえないならつきあう意味がない、というように
感じていました。
（そんなふうに思っている人も多いと思います。
そんな話をする人は意外に多いので）
でも、違う。
いま、この時、楽しく一緒にいられること
こそが大事なんですよね。
実家を出ると
子供時代、親兄弟と一緒にテレビをみたことや
食事をしたことなんかがなつかしく思い出されるのですが
あれも、あの時だけの時間だったんだ、と
意識していたら
もっと楽しく過ごせただろうなあ、と今になって思います。
昔からの友達と話すようには話せなくても
例えば仕事の話をするなら
親友よりも、同僚と話した方がよほどストレス解消になりますよねｗ
自分がどんな人で何をしてきたかわかってもらわなくても
相手にそれを求めなくても
今、楽しく語らえることこそが大事だと
切に思う昨今です。
いかがでしたでしょうか。
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