ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

プライド

ロゴスの小径へようこそ。

最近とても不思議です。

以前の私は「仕事」こそが自分であり生きがいでした。
仕事にプライドも持っていました。

それがここのところ、
仕事は私の中でプライオリティが下がり
お金を稼ぐためのもの、という位置づけにほぼなっています。

ところで、
夢に破れてもうそこは見ないことにして、
今の仕事で満足しよう、という自己欺瞞とも違います。

私はしたいことを全く諦めてはおらず
例え叶わなくても続けるつもりです。
(しかし、日本画の制作、という夢と少し変わってきていますが)
というかむしろ最近、自分でも作品がレベルアップしたのがわかります。
今年はもっと深いところに手が届きそう。

今まで、デザイナーであった私は
人に見せる、という大前提で絵を描いてきましたが

今は
描くしかない

という感じ。

うまく言えませんが、死にたくならないためというか
これがなければどうやって生きて行けばいいのか考えただけで
やはり死にたくなります。

制作が
自分の中でそれだけ重いものになるとは。

ものすごくなにかを追及して描くということを
今までしていなかったのがよくわかります。

あと少しで掴めるようなもどかしさ。
次回個展をぜひご期待ください!


で、話を戻しますが

今までずっと
仕事をする自分や、
仕事の延長上にある成功だとか

そういうものをめざし、また誇りに思い生きてきたのですが

もう、どうでもいいです。

私のしてきた仕事は恐ろしく欺瞞に満ちた世界で
広告業界
もちろん知っているからこそのおもしろさもあるのですが

ただでさえ欺瞞を嫌悪するようになっているのに

この先の成功だとか全く思いつきません。
何が成功なのか。

今日はフランシス・ベーコンについて学びましたが
泣きたくなりました。
欺瞞を作り出す側にいることが。

もちろん批判するつもりはないです。
おかげで仕事があるわけですし、
それを楽しく、誇りに、生業にしている人が
心底羨ましいです・・・
私も以前はそこにいたのに。


全てが虚しい。

虚しくない時間とは

制作している時間・・・虚しさを思い出さないで済む
読書やゲームをしている時間・・・やはり熱中して虚しさを忘れる
哲学している時間・・・むしろ虚しさの理由を徹底的に考える


でも、多分仕事の種類のせいではないですね。
これまた自己欺瞞だったかもしれません。

きっと仕事は、何をしても虚しいのでしょう。

あれだけ羨ましかった他人が
少しも羨ましく見えない

哲学で食べている人はその長年の知識量も含めうらやましいですがw

いえ、正確には
幸せそうで羨ましい。でも自分がそれをしたい、と
思えなくなっている・・・

これ、自分を騙そうと必死になっているんじゃないんです。
しかもだんだんそういう自分になった、というよりは

はらり

とはがれたような。

(あ、ちなみにお金は欲しいです!w)


それが改めてわかるのは
仕事でうまくいっても
失敗しても
なにもかも

どうでもいい

と思えていること・・・

大手企業の雑誌広告が一発で決まった!とか。

そういうことも、ただ黙々と工場で働くのと変わらないような。


自分で自分に驚いています。

私は普通の人以上に喜怒哀楽が激しく
自分でもコントロールできないほどでした。

年をとった、といえばそうなのかもしれませんが、
この1年で急激に年をとるわけでもなくw

どう考えても哲学的思考の結果、ですね・・・。


正直、同じお金が稼げるなら
どんな仕事でもいいのかな、と今日なんとなく思えました。

デザイナーである、というプライドみたいなものが
虚構であったことに気づいたと言うか。

そもそも仕事にプライド、という欺瞞・・・

果たしてマザー・テレサ
「プライド」をもって「仕事」をしていたのか???


自分が成すべきことを
(ちなみにボランティアがそれ、というわけではないです。当然。
自分がしたいことをするという意味です)

自分がしたいことを

している自分、という以外に
どうプライドを持てと言うのでしょう???

なんという長い時間を
人生のほとんどを

私は自分を騙して生きてきたことか。

でもここでこれに気づけたことが
私のプライドです。

(余談ですが
♪あなたへの愛こそが私のプライド♪

って耳触りはいいけど意味不明・・・)

ああなんかまた話逸れました(^_^;)


そしてこのプライド、
誰に理解されなくても
喜ばれなくても
褒められなくても
知られなくても
お金が稼げなくても
全然かまわないのです。

ただただ、真実に少しでも近づいていっている(と思われる)

少なくても、以前の私とは知識量が何百倍も違うという事実。

ちょっと宗教に近いかもしれませんね。
自己満足、といえばそうですが、

いったい本当の自己満足が出来ている人なんて
そうそういるでしょうか?


と、偉そうに書いておりますがw
もしかしたら、デザイナーという仕事への興味が失せたので
こんな風に冷めているだけかもしれませんが


まあ、人間なんて結局
先を見越して生きていくことはできないそうです。
そのとき、したいことを選び取り
後で言い訳を考える。
そうして生きていくものです。
(すいません、出典忘れました・・・ハイデガーサルトルだったと思います)

ああ今日もまた思考してしまいました。
少しだけ、と思うのについついガチで散歩してしまうロゴスの小径。



いかがでしたでしょうか。
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