ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

会社にいる、嫌な人

ロゴスの小径へようこそ。

仕事で出会ういろんな人。
百歩譲ってお客様ならまだしも
(しかしこういう思想は日本特有だそうです)

特に会社勤めの人は、
一度は会ったことがあるのではないでしょうか。

職場の、嫌な人。

どうして嫌かと言うと


仕事もできないのに、できるそぶりをして
上司に気に入られていたり

自分のミスを人のせいにしたり

自分のミスは棚上げにして人のミスをしつこく責めたり

仕事のしかたがおかしいのに
言っても言っても聞かなかったり

皆が残業しているのに自分だけさっさと帰ったり

そのくせ自分の仕事は人に手伝ってもらったり

行きたくもない会社の新年会に
その人は参加しなかったり

上司にはおべっかつかっちゃってさ

部下には言いたい放題

どうして会社はわからないんだろう
ああいう人だってこと。

お客さまだって迷惑しているし、
他の社員にも嫌われてるのに。

そもそもお客様にあの態度はない。
あれじゃ顧客を逃しかねない。

仕事も酷いのでフォローが必要だし
第一忘れっぽい。

社内の連絡も出来ていないし

聞いた話では家庭だってうまくいってないらしいし


などなどなどなど


どれか一つは当てはまる人、いるんじゃないでしょうかw


ところで
なぜ私たちはそういう人が嫌いなんでしょう。

「そんな人、当然キライ」?

まあ、そうなんですが
それでは理論になりませんよね。

「なぜ」キライなのか。

それは

ズルいからです。


あの人はズルい。

仕事が出来なくても
出たくもない新年会に出なくても
つきあいが悪くても
お客様に失礼でも

自分と大差なくお給料をもらって
会社も首にならない。

自分はこんなにがんばっているのに
あんな手抜きな人と評価が変わらないなんて。


そう、だからあなたは
あの人が嫌いなのです。

自分は一生懸命やって今の立場をキープしているのに
仕事もできないあの人は、あんななのに
同じ会社で同じような給料で仕事をしている。
つまり生活レベルも大差ないということになる。


ズルいですよね、そんなの。
だから嫌いなんです。

ズルい、


けれど・・・


そう、私も以前は、そんな風に常に周りに不満をもっていました。

そしてそんな風に思うたびに

「いけない、こんな風に考えるから悪いことが起きるんだ」とか

「あの人は、黙っていてもいつか破滅するときがくる」だとか

「あの人は、今はよくても将来ダメになる」とか

「むしろあんな人をどうにかしてあげなくちゃ」とか

「これが私の気づきにつながるんだ」とか

いろいろ、ねw
そんな風に思ったりしてきませんでした?



でも、わかったんです。

そもそも、世の中の方がそうできていた、ということに。

つまり
ズルくても嫌われても、なんと思われようと
自分のしたいように生きている人がいるんだ、ということ。

しかも、だからって評価が下がったり(もちろん下がる場合もありますが)
会社を首になるわけでもなく
生きている。

そういう人がいるのが社会だったんです。

そういう人の仕事の穴をフォローするのが「いいひと」たち。

いいひとはそれをするので、
そのならず者には、不満がいっぱいです。
キライです。ズルいから。

でも嫌われても彼は全然気にしない。

強いんです。


会社の愚痴を聞いて、このことに気づきました。
自分のことだと気づきにくいですが、
人の話だと冷静に分析できますから。

その「嫌われている人」は
仕事も自分がしたい量しかしないし
朝は遅刻するし
平気で忙しくても休むし
会社では誰も仲良くしてくれないし
仕事のレベルも低くてフォローが必要だし


でも、

会社を首になったりはしない。
同じようなお給料で生きている。

ズルい。


でも、会社は彼を首にしないのでどうしようもありませんよね。
会社が何も言わないのですから
彼はそのままでいい、と了承しているも同然です。

でも、彼のためにならない?
もし首になったら?


ところが彼には親戚にものすごく大きなコネがあり
クビになっても困りません。
そもそも今の会社もそのコネで入りました。
またいつでも次を紹介してもらえるでしょう。


いるんですよ
世の中にはそういう人が。

彼は誰に嫌われても全く気にしません。
だからそれでいいんです。


ああそうか
そうだよね

それまでは一緒になって怒って聞いていた愚痴ですが


それでいい人には、それでいいんだから
どうしようもない。


悔しいなら自分もそうすればいいだけのこと。
でも怖くてできないのです。

嫌われる(信用を失う)のが。
職を失うのが。
周りの評価が下がるのが。



だから悔しい。
好きに生きているその人が悔しい。
だから嫌い、なんですねえ。。。


でもしかたないんですよ。
どうしようもないんです。

世の中が不公平、とはそういうことですし

そもそも人にどう思われようが関係ない人に、
周りの評価を常に気にしている人が
勝てるわけがありませんw


まあ、だからってそういう人間になれ、という話でもありません。
なろうと思ってもなかなか大変ですからw

ただ、
世の中はそういうものだったんだ、という事実。

頑張った人がよりよい生活ができるわけでも
努力に応じた報酬や幸福が得られるわけでもないという事実。

ただ、そこに気づくだけで
憑き物が取れたように、


ああ、そっか・・・

と思えたりする昨今です。

ちなみにそういう目で周りを見ると、
今まで、
「そんな態度とらない方がいいのに・・・」とか思っていたような
そんな感じの人の方が、むしろ

ストレスなく生きていることに気づきました。

数か月前まで、
そんなこと言わない方がいいよ、なんて言っていた私ですが

今は
リスペクトしています!と話していますw


会社の嫌いなあの人。

ちょっと違った目線でみてみませんか。
もちろんだからって仲良くしなくてもいいんです。

ただ、
彼は一人でまわりの評価を気にもせず、
自分の足で立っているんだということ
(上司のご機嫌取りも含めて。それも才能ですから)

そう見つめ直すと


・・・いえ、これもまたキレイごとです。

そうではなく

単に、そういう人がいるのは事実で

いい人はいつも
損をする。
そして ならず者を 憎む。

というだけの話ですw


でも、そういう事実を冷静に見つめられる理論的な思考を持てれば
驚くほど、感情に流されることが激減します。
哲学体質のあなたなら、トライする価値はあると思いますよ。

(でも、そうでない人はやっても無駄ですw
そもそもこの「悔しいだけ」という理論さえわからない、納得できないと思います)


いかがでしたでしょうか。



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