ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

オンリーワンにしかなれない。

ロゴスの小径へようこそ。

モナドには窓がない」
今描いている作品のタイトル(仮)です。

モナドってご存知ですか?
哲学、もしくは物理系の方だったらご存知ですよね。
いや、もしやそうでなくても聞いたことはありますよね。

モナドとは、
それ以上分割できないようなもの。

例えば、原子のようなもの。
(もちろん現代ではそれが最小ではないとわかっていますが)

自分が小学校の頃、最小のものは 電子の中の核、と習ったのに
それより最小のものがあると知ったときは
自分の知識は更新しないとだめなものなんだな、と
実感したものですがw

さてそんな風に考えると

素粒子のそのまた格になるもの、更に核になるもの、・・・は
いずれ発見されるかもしれないわけです。

光より早い物質が発見されるようにね。

となると、
本当の「モナド」とは、ある意味観念的なものです。

この世にないかもしれない、でも想像はできる、というような。

モナドには窓がないというのは
モナドは最小の完全な、それだけで完結しているものなので
他とはいっさい交わったり干渉しあったりはできないもの、という意味です。
窓の無いカプセルのようなものです。

ちょっと想像つきにくいですねえ・・・


哲学者の木田元さんによると
しかしこれは、人間と同じである、と。

確かにそうです。
私たちは他人を知り得ません。
同じような感情をもっても、それが全く同じかどうかは
知り得ません。
同じ場所を怪我しても、その痛みが全く同じかどうかを
知る方法がないのです。

この世に生まれて、
私たちは自分と言うカプセルに入っています。
それには窓はなく
他人と共感しあったというのは思い込みだけでしかありえません。

ちなみに、この理論、わかります?

これがわからない、という人がとても多いのです・・・
多分ロゴスのみなさんは

え?常識でしょ?わからないわけないでしょ?と
思われると思いますが・・・。

「ううん、そんなことないよ、感情は共有できるよ」と
反論されることたびたび。

共感できているとどうして知り得るのでしょうか?
脳波を調べてなんらかの数値が一緒だったとでもいうのでしょうか?
(だとしても共感した、と言い切れませんよね)

人間は窓の無いモナド

永遠にこの世でオンリーワンです。

ナンバーワンには成ることはできますが、
オンリーワンには成らざるを得ないのです。

自分は自分のままでいい、
オンリーワンでいい、とか言いますが

どういう自分であってもオンリーワンです。

まあそれだけなんですがw

そう考えると、他人とは解りあえなくて当然です。

だから私たちは言葉でしか解りあえない。
けれど言葉は嘘をつく。

真実であっても、受け止め方で違ってしまう。

(なので、とことん語り、思考し、理論を突き詰めていくのが哲学なのですが。)


みんな一緒だよ、
気持ちはわかりあえるよ、という本当は怖い教育で

自分だけが皆と違うように感じてしまうことは
実は誰にでもあります。

けれど
違って当然なんですよね。

というか、違う、しかありえない。

世界は思ったよりも残酷にできているようです。


いかがでしたでしょうか。


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