ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

死にいたる病。

ロゴスの小径へようこそ。

突然ですが、ランキングをクリックしていただくと
セルフコントロール、というカテゴリーの順位がでてくるのですが、
私のブログ、思いっきり浮いてない〜〜〜〜???

他のブログのタイトルを見ると
なんて前向きで美しい言葉ばかりなんだ!

人間は絶望を必ず抱えているのだけれど、
そんなようなテーマで書いている人はいないじゃん・・・てへ!


明るく
美しく
まるで悩みなんかないように
(本当にないのか???)

それが現代の風潮です。

日本では宗教はあまりいい印象はないし
世界中でも、宗教の信者率は減っている反面

いまは空前の宗教ブーム、という
大学の先生の教えが身を持ってわかります。

いいことを考えていればいいことがある

とか
夢を見ていれば必ずかなう、とか

そういう風潮全てが、宗教(的なもの)、
なんですよね・・・しかもお手軽な。


さて今日はついにキルケゴール

実存主義あたりは自分にしっくりくるとわかっていましたが
哲学の古代史からどんどん歴史を辿り
やっとたどり着いたわけです。
この流れを知らずして、なかなか理解は難しいですね。

キルケゴールは、当時のキリスト教批判も含んでいるので
そのままご紹介すると理解が非常に難しいのですが

ここはお勉強の場ではなく

幸せだ幸せだと念仏を唱えて生きるのがしんどい方に
他の生き方をご紹介する場なので

噛み砕きます。

とはいえ、キリスト教を信じるのが当たり前、とされつつも
実は本心から神を信じている人はものすごく少ない、という
当時の状況は

現代に非常に近いと言えます。

皆スピリチュアルを中途半端に信じて
引き寄せだとか
夢は叶う、とか
中途半端に信じていますが

それでは単に絶望を隠す手段でしかありません。

ちなみに、
本当に心の底から神を信じている人であれば
その限りではありません。

いま、目の前の崖から飛び降りるとして、
引き寄せパワーで偶然グライダーが通りかかり救われる、と
言い切れるような人ですね。

もしくは死んだ方が幸せになれる、という宗教の基本を
心から信じてその日を待っているような人。

ところが人は誰しも
悩みを持っています。

どんなにお金持ちでも
どんなに成功しても
まったく一片の悩みもないような人間が存在するのでしょうか?

人間は必ず、絶望を抱えている生き物なのです。

キルケゴールによると
絶望にも種類があって

ひとつめは
世界とは、そのまま自分が感じたり考えたままの世界であり
その絶望にも気づかないで過ごしている人々。

絶望に気づかないなら絶望していない、と言えるような気もしますが

やはりそれは絶望に他なりません。
結局人は死ぬという絶望的なことを
知っているからです。
日々、必ず悩みを何かしら抱えて

しかしそれを「なかったか」のようにふるまい生きる
大多数の人々。

私も数年前までそこに属していました。
幸せではなかった、とはっきり思えます。


さて次の段階は
絶望に気づきつつも
悩んでもしかたないから楽しく生きよう、と決めて
神を信じて生きている人。

これもまた絶望的です。
この絶望には二種類あり、
神を盲信できていればその限りではないのですが
都合よく生ぬるく信じている程度なので
自分を心から幸せだ、と騙しきれません。


そして
この世は絶望でてきている、と知っている
私たちロゴスの住人。

絶望はどこまでも絶望でしかなく
この世には生まれた意味も生きる意味もなく
突然世界に放り出させて
意味もなく突然終わるだけのもの、という真実を
知ってい人たち。

彼らは哲学する人で

そしてもっとも絶望的で不幸な人たちです。

私はここで自虐的に笑えてしまいました。


哲学を学べば学ぶほど
驚くほど世界は自分が考えたり習ったりしてきたものと違う
不確定なものであり

その事実を知れば知るほど
自分を騙せなくなり
どんどん不幸になっていきます。

にもかかわらず、この絶望を神の仕業だからしかたない、とは
思えずに

だから
自分で背負うしかない人たち。


なのに、このことを学んでいる間や
思考している間だけが
心が落ち着き

そしてどんなことをしても消せなかった心の空洞が
埋まるという事実。


大学に戻るのは
この同じ病を抱えた絶望を知る不幸な仲間と
出会える可能性も期待して。


なに暗いこと言ってるの、大丈夫?
いやなことあったの?とか言われそうですがw

この「事実」に向かった方が
心が落ち着く、いえ
真実から目を逸らすことがどうしてもできない人が
世の中にはいる、ということなんですよね・・・。

カルトブログの道をまっしぐら!ですがw

なぜかわかってしまうあなた

更新の励みにしております。
よかったら応援クリック、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m


人気ブログランキングへ