「自分を大切に」する方法
ロゴスの小径へようこそ。
よく、聞きますよね。
自分を大切にして、って。
うん、確かにいい感じの言葉。
でも具体的にはどうしたらいいんでしょうね？
働き過ぎの人に
「もっと自分を大切にして。休んで。」
というのはわかりやすい例ですが
どうもそういう場合だけに使われるのではないですよね。
なんだかわかったようでわからない言葉ですね。
言ってる本人もわかって他人に言ってるのか？と
思いますがｗｗ
ちょっと考えてみると・・・
人に振り回されず、自分の意見を貫くこと？
ともすれば自分勝手に生きるような？
もっと自分を甘やかすこと？
好きなことだけすること？
「自分を大切に」と言われると
なんだか免罪符をもらったような気持ちになりますよねえ。
私だけ？
そっか、自分を大切に。
ご褒美かってあげよう、とか
自分を大切にして休もう、とか
嫌なことは避けよう、とか
がんばらなくていいんだよ、的な。
そう聞こえるので、言ってもらうと
なんだかホッとして
いいセラピストさんだ〜とか占い師だ〜とか思ってしまうわけですがｗｗ
ところが「自分を大切に」とは
「自分」を「大切に」することだったようです。
つまり
標準体重を越えてブクブク太り、でも
自分を大切にして好きに生きているからいい
したくもない勉強をしないで
自分を大切にして、今のままでいいや、
とかいう意味ではなく
もっと自分を大切にして、そうならない自分を
つまり、自分が、なりたい自分になる方向へもっていくことを
自分を大切にしている、というのだそうです。
むしろ自分に厳しく、の方向ですね。
（もちろん、もっと太りたい、というのが目的であれば
それでいいのです。上記は一例です）
身体を壊してもいいから
深酒と煙草をやめない
というのは、「自分を大切に」にはならないと言うことです。
まあ、これは体の問題なのでわかりやすいかもしれませんが
精神的にもそうです。
自分を大切にするために、
何かを学んだり
むしろ必死に仕事をしたり
自分が、「その方がいい」と思える方向へ
自分を導くことが「自分を大切に」する
ということだったんです。
ってとっくに知ってたらごめんなさい・・・
私は、流行のキラキラ語、だと思ってスルーしてましたｗ
つまり、他人に
「もっと自分を大切にして」と言われたらそれは
非常に厳しい愛情あふれた忠告になりますね。
うん、そういえば映画なんかで
やさぐれた主人公に友達が
「ばかっ！もっと自分を大切にして！」
とかやってますよね。
あれですね。
やはり愛情あふれた叱咤、という
余計なお世話ですねｗ
もし言われら、
How about you?
と言い返しましょうｗ
しかし私は
自分を大切にする、という意味を改めて思い直しました。
現代は、自分にちょっと合わない仕事なんかをすると
「天職」を求めてすぐに仕事をやめてしまう若者が多いそうです。
（とはいえ、ここ数年は不況で仕事がないので、
仕事をすぐにはやめない若者がむしろ増えているとか。
それでブラック企業なんかがクローズアップされてくるわけですが）
それは、
まわりに自分があわない、と思うと
すぐに放棄してしまう、ということ。
仕事だけでなく、人間関係や、他の事もです。
やろうと決めたことが長続きしないのは
努力せずに、
つまり「自分を大切に」しないで放棄しているからです。
個人的には、長続きさせることがなんでも一番良い、とは
思っていません。
自分がなりたいもの、は変わってしまうこともありますから
古いものにしがみついている必要はないと思っています。
でも、自分がなりたい何か、になる努力を捨てるなら
それは自分を大切に思っていない、ということになります。
いい例がみつからないのですが、
私が哲学を学ぶのは
それが好きだし、楽しいから・・・・でも実際はそれだけではなく、
けっこう大変ですよｗ
大学のレポートや試験勉強を仕事を持ちつつ続けるわけですし
哲学者の本だって、ほんとうにくらいついていく、
一日数行を必死に解読していく、そんな感じの時もあります。
（まあ、学友たちは皆それをしているのですが）
私は子育てしたことがないのですが、
子育て楽しい！子供かわいい！といいつつも
裏ではものすごくものすごくものすごく
大変なこともありますよね？多分
そんな感じだと思います。
子育て中の友達を見ているとそう感じました。
でも、そこを放棄しない。
なぜならなりたい自分はその先にあるから。
これこそ、自分を大事にする、だったんですよね・・・。
やたら仕事が忙しい友達がいます。
なんでそこまで・・・と言いたくなるけれど
彼女は「自分を大切に」しているから、そうなっているんですね。
お金以外にも得たいもの
・・・おそらくスキルとかプライドとか夢とか・・・があるから。
と、ここまで書いてきましたが
もちろん
「自分を大切にしましょう」
なんて、余計なお世話ｗ
なので、
そうしましょう、と言っているわけではありません。
というか、
どうでもいいです。
つまり
私は自分を大切にしたい。
なりたい自分になりたい。
でも、他人がそれを目指すかどうかはどうでもいいんです。
ただただ、
「自分を大切に」なんて簡単に言うけど
その言葉にはそんな意味があったんだなあ、というお話です。
自分を大切にしたいなら、
なりたい自分になる努力を怠らない。
それしかない。
今のままので自分でいい、なんて
現状に満足したと思い込んだりするのは
自分を大切にしていないということです。
心の虚しさはもしかしたら
そこに起因しているかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
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