ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

気力があれば何でもできる?

ロゴスの小径へようこそ。

やる気や気力さえあれば、なんでもできる、
夢を叶えるのは心、気持ちの問題

思ったりしませんか?



なんだか怠くてダラダラして
したいことができない時も

夢を実現できないでいるのも
なにもかも

気持ちが足りないから、気力が足りないからだ、と。

気力さえあればなんでもできる。
オリンピックに出れるかどうかも気力の問題。


こうして考えていくと、そうとは言い切れないんじゃ?と
思えてきますが

でも日常で私たちは、たいてい
気力の問題だ、としてしまっています。

しかしこれは

気持ち(心)と体は別の物、とした
二元論の哲学の思想の名残り。

その裏には
神様と人間(正確には神以外のもの全て)は全く別の物である、という思想があるんですけれどね。

身体は心にとっての道具でしかなく

だから、気力や意思で思うように奴隷たる体を使えば
思うように生きられる

というようなものです。

こんな思想はとっくの昔に否定されて
近年日本でもやっと「心と体はつながっている」と言われるように
なってきましたが

まだまだまだまだ
心でコントロールすれば、体はなんとでもなる、というような思想は
私たちの根っこのほうに植え付けられていますね。
私も含め。

身体が病めば、心も沈みます。
心が病めば、怠くなったり動きたくなくなったり。

どちらが先、というのもなく
どちらが支配している、というのでもない

本来二つの性質のものが同居しているのが
私たち人間です。

身体を痛めつけるような宗教的な「修行」とは、
奴隷でしかない「身体」を徹底的に痛めつけることで
「心」を純粋にして高みに向かう、というような思想から
来ています。


「根性でなんとでもなる」

というのは嘘です。

もちろん強い意志が目的を果たすのに役立つことは
大いにありますし
仕事なんか特に、乗り切るしかない時も
誰しもにありますが。


自分が漠然と常識、正しい、と思ってきたことのほとんどは
実は間違った思想を幼少時から叩き込まれていただけだったんですねえ・・・

勇気が大事
仲間が大事
根性が大事
努力が大事
正義が大事

よく子供向けのマンガなんかで繰り返されていますが
(もちろん質の高いマンガもあります)

そんな江戸時代の思想を
未だにこうして若い世代にそのまま引き継いでしまっているんですねえ・・・。

高い教育を受けた親や
いい先生に習った子どもは
その連鎖から抜け出していくので
だんだん変わっていくかもしれませんが。


しかしここまでわかっていながらも
風邪は気力で治す、とどうしても思ってしまう私ですw

けれど、このことを心に留めておくと、
自分がしなくてもいい努力をしてしまっていることに
気づくことがありますので
ちょっとだけ覚えておいてくださいね。



いかがでしたでしょうか。
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