自分の意志で自由に生きている？
ロゴスの小径へようこそ。
現代の日本は
完全な資本主義ですね。
まあ、日本だけではなく先進国は皆そうですが。
資本主義とはつまり
神の代わりに、経済的繁栄、を信じているようなものです。
経済の発展のためには、消費が必要ですから
神（つまりお金を稼ぎたい人）は、
一般市民に消費をさせるようにしむけます。
これはわかりますよね。
コマーシャルやマスコミに載せられて
不必要なものを購入したりするような感じです。
消費をさせやすくするにはどうしたらいいか。
大量生産のものを売った方が安価で稼げますから
人をなるべく平均化・画一化させます。
流行のもの、と言われるものに皆を飛びつかせれば効率がいいですよね。
そして、なるべく他人と同じでいたい、
仲間外れになりたくない、と
思うような人間をつくります。
こんなに流行っているのに、持ってないの？
こんなにおいしいのに、まだ食べてないの？
なんていうのも同じですよね。
まだガラケーなの？！みたいなｗ
新しいiphoneが発売されれば
並んでまでも手に入れるように「造られている」わけです。
そして、そういう人間の特徴として
「自分で自由に選んでいる」と思い込んでいるそうです。
社会批判もするし、自分の意見もあります。（と思い込んでいる）
けれどけして、クーデターに参加するようなことは
しないそうです。
近年、核家族化が進んだのさえ
社会心理学的に分析すると
結局、経済のためだという説もあります。
つまり
一家に一台のテレビを皆で見るよりも
核家族化すれば、それだけ必要台数が増えますから
消費も伸びますよね。
そうして、自分で吟味もせず
ただ消費に載せられるだけのロボットのような画一的な人間が
できあがっていくわけです。
ちなみに、誰が悪いわけではありません。
利益を追求するのが会社で、
これだけものが溢れていて、新しいものなどそうそう必要のな胃時代にものを売る、
というのは
ものを買いたい、と思うように人間を調教していくということなのですから。
そしてそれに喜んで応えているのが
私たちなのですから。
自分の意思で自由に生きているつもりが
こうして私たちは調教させられていたんですねえ・・・。
従順で、言われたままに行動し、
しかしそれは自分の意志だと思い込んでいるので
クーデターも起こさない。
これを「群畜」と言うわけです。
ところで今日は一日
楽天でお買いものマラソンをしていました。
資本主義国家の犬、とでも呼んでくださいｗ
そうわかっていても、お金があれば
なんでも買える、と思い込んでいますし
「でも」自分の意思で選んでいる、と思い込んでいるのです私も。
自虐的に笑えてしまいますが
自分も含め、そうである、と知っているかどうかは
哲学する人にとっては重要な部分なのだと思っています。
社会は「常識」なのではなく、「進化してそうなっている」のでもなく
「つくられて」いるんですねえ。
こういうこともとっくに知っているごくごく一部の人と
知らずに生きて生きた私のような人間では
そりゃー人生違うでしょうねｗ
学問が大事、ってこういうことなんですよね。
世界がどうやって成り立っているのかを
少しでも知る、ということが学問で
少しでも知っていれば
オレオレ詐欺に騙されないのと同様
いろんなものに騙されずに済むのですから。
でも、いっそ騙されて楽しい、と思い込む一生を過ごすのも
それはそれかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
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