ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

生きる「意味」

ロゴスの小径へようこそ。

「世界」ってなんのことか説明できますか?
地球上の全ての国の、という意味の「世界」ではなく

「この世界」といったような、例えば宇宙なんかも含む「世界」の意味。


「世界」は、私たちが漠然と認識できるように
「ある」ものですが

実は、例えば虫の世界、人間の世界、アジアの世界、ヨーロッパの世界・・・
というように
部分部分の集まりであって、

とはいえ、私たちが知り得る部分部分を集めても
「世界」というなんらかの形になるものではないですよね。

もし部分全てを集めても、
瞬時瞬時に状況が変わるそれは、同じものではないわけで

人間が生まれて、こんなことを思考する以前の「世界」は
「ある」と言えたのか?

つまり
「世界」という形ある定義されたものは「ない」
ということになります。

これは「神」にも似ています。

私たちは漠然と「神」みたいなものを
わかっているように思えます。

けれど実はその定義は
国や宗教などによっても全然違いますし
その姿は見えないし

観念として「ある」とわかってはいても、
「ない」とも言えるわけです。

神とは違って、当然「ある」と思っていた
「世界」も、実は同じように
「ある」であり「ない」であるものだったんですね。
不思議ですが

私たちはそんな風にあいまいな中に
生きているんですねえ・・・


この観念は、哲学が生まれた頃の古い思想。
何千年だっても
その謎は解けないままです。


この
確固たるものはなにもない世界だからこそ


生きることに普遍的な意味はなくても
自分だけの生きる意味は
「つくる」ことができるわけです。


後世に名を残すために、とか
お金のためとか
関係ない、自分の生きる意味。

いや、お金は大事ですよw
でも、生きる意味はお金、じゃないですよね。
お金を使いたい「なにか」の方が
あなたの生きる意味、であって
お金はツールでしかなく。


それではない(もちろん兼ねていてもいいのですが)
自分なりの「生きる意味」。

それを探すのが少し前流行った「自分探し」なんですが。

世界中をバックパックでまわっても
見つからないものらしいですよw

「生きる意味」は
探すものではなくて、作る物。

私たちには、先天的なものなど
ほとんどありません。
もちろん親から受け継いだ肉体的特徴はありますが。

二世歌手、なんかが多いのは
もちろんコネを持つことや育った環境が歌手になるのに適している、
というのもありますが、

持って生まれた人より優れた声帯の遺伝、があってこそだそうです。

まあ、とはいえ
富や名誉は別としたら

自分が生きる意味は自分で作れるものですよね。
なんでもいいのですから。


毎々犬の話で恐縮ですが
私にとってはこのギリギリの状態で

自分にとっての 生きる意味・・・いや違う

むしろ

どうしようもないときに、自分を救うもの
(まあ、つまり生きる意味、なんですが)は

描くことなんだと改めて思いました。


幼少時代 実家が火事になり、
何もかも失いました。命は家族全員無事でしたが
新しい家が建つまで
家族は親戚の家にバラバラになり
しかも
借家が見つかるまでの数週間の取りあえずの住処は
六畳一間の古いアパートでした。

今から思い起こすと、当時は不明でしたが
様々なストレスの症状を起こしていたので

子どもながらにかなりのストレスだったとは思うのですが

私は家事のその日も、絵を描いていました。

現実逃避なのかもしれません。
けれど、

テレビを見ても楽しくない
文字も読みたくない
友達と話してもどうしようもない
泣いてもわめいてもどうしようもない

そんな状況で

唯一
できることは、描くことだったようです。

これは
誰かに買って欲しいとか人に見せたいとか
評価されたいとか
そういう気持ちさえない

自分の精神を保つもの。


ちなみに
文字を紡ぐと言う行為も
私にはとても大事で


それがないと精神を保てない、というか
楽しく生きられない、というか


世の中になにも貢献しなくても

自分には必要なことで

うーん、

このために生きている、というのではなくて

やはり「生きる意味」なんだと思います。
死ねない以上は。


生きる意味とか
生きがいとか。

それも「世界」と同じように
確固とした定義はないんですよねえ・・・。



まあ、でも
そんな根源に触れるような 生きる意味 に触れる必要もなく
日々おもしろおかしく暮らせていたら
それもありですし

そんな、それがないと生きていけない、ようなものではなく

これが私の生きる意味なの!と
楽しく自己欺瞞できるなら

もちろんそれでもいいわけですがw




いかがでしたでしょうか。
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