ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

「今を大切に」?

ロゴスの小径へようこそ。

最近よく耳にします。

「今を大切に生きよう」。

私も、未来でも過去でもない、今、現在を大切にすることという考えは
いろんな意味でその通りだと思え、
ブログにも書いてきましたが、

そのたびに、

でも・・・

と思える部分がありました。

「今、現在を大切に」することとはつまり
未来に希望をもって今を犠牲にしない、ということです。

けれど、それは今さえよければいい、という思考に辿り着いてしまいます。
どうしても。

なので、受験勉強などの目的があるときは
今したいことそのままをする(勉強しないで遊ぶなど)のではなく、
合格と言う未来に向かっている今だからこそ、
その今は自分がしたいことのうちなんだ、

というように考えるようにしてきました。

けれどその部分がどうしてもいつもあいまいに思えていたのです。

その答えは、
パスカルの「パンセ」にありました。


ところで
過去でも未来でもなく、今現在を大切に、と言われた時
あなたはそれが真実に思えるし
その通りだと思えてそう実行しよう、と感じませんか?
私はそうでした。


しかし、結果から言うと
人間にはそれはできないそうです。

いくら今を大切に、と言葉で言ってみても

人は常に明日の幸せ、未来の自分を目指して
生きています。


もしくは過去の自分を思い出し
その幸せに浸り、取り戻したいけれど取り戻せない、という事実に
悲しんだり。

つまり、人はいつも「今」幸せであることはないのだそうです。

未来の自分の幸せを思うか、

「今幸せ」と思えても、それがどんどん過ぎていってしまうことで
幸せだと言い切れない気持ちになるのです。


私たちが、
今を大切に
と言われると、それが真実であり素晴らしい言葉と思えるのは

それが、人間にはできない、夢のようなことだからだそうです。


納得しました。

歌舞伎役者さんのどなたかが、
「今を大切に、というのが自分の座右の銘です」というのを
何度か聞いたことがあるのですが
そのたびに違和感を感じていました。

公演の成功のために苦しい練習をする「今」は、
未来への投資に他なりません。

人は「今」を犠牲にして未来に捧げて生きるのです。

けれど、その未来は、必ず夢見たものになる保証はありません。

今を犠牲にして、未来にいきつく途中で
人生が終わることも当然あるわけです。

明日のダイエット成功を夢見て
今を犠牲にして食べたいものを我慢して

成功する前に死ぬかもしれない。

そういうことです。

けれどでは、
本当に未来を考えず今だけを大事にしたらどうなるでしょうか?

だったら今したいことをすればいい
今食べたいものを食べればいい

という快楽主義に落ち込むことになります。

それを本当にできる人はごくわずかだそうです。
一生働く必要のない経済力と環境があったり。

日本では公園で寝泊まりしているホームレスの人、しかも
しかたなくそうなったのではなく、望んでそうしている人だけが
該当するそうです。

しかし実際はそれはほぼできません。


ちなみに いい話につながるオチはありませんw

ただ、人間とはそういう生き物である、というだけです。
この問題を解決するには宗教を持ち出すしかないそうです。
死後の世界とか、神様の意志だとか。

死後の世界があるから、
神の審判があるから、

今だけ良ければいいという快楽主義はよくない

というような考え方です。



死とはなにか。
死んだらどこへいくのか。

それがはっきり証明されるまで
人は「今を大切に」はできない生き物だそうです。

自分で書いておきながら
どうもしっくりきていなかった部分はこれでした。
ああすっきりしたw

すっきりしても何もいいことがないのですがw

「今を大切に」と言う人がいたら
(過去の自分も含め)

本当にそれ実行してるの?

と突っ込める、という意地悪な楽しみがあるくらいでしょうかw


いかがでしたでしょうか。

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