ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

「捨てる」ことで手に入る

ロゴスの小径へようこそ。

新しいものを手に入れたいなら
古いものを捨てれば手に入る。

少し前に流行った断捨離の思想でもありますが
(とはいえ、考案者がそう言ったのかどうかは
定かではありませんが・・・)

この思想どこから来たんでしょうね?



古いエアコンを捨てれば新しいエアコンを買えるように

当然のことのようにも思えますが

この説の肝心な部分は、

まず「捨てる」

ことですよね。


新しいエアコンを買ってから
古いエアコンを捨てる、ではだめなわけです。

新しい彼ができてから
古い彼を捨てる、でもだめで

まだ次の彼がいないうちから
今の彼と別れることで

次の出会いがある、みたいな。


そおおおおおおおおおかなあああああああ????


いまの仕事が気に入らないなら
いまの仕事を続けつつ
転職先をみつけて転職、は難しくて

まずいまの仕事を捨てることで
次が見つかる?


うん、
確かに

今の気に入らない苦しい状況から
すぐに逃れるには

その方が耳触りはいいですけどね。


でも、

捨てることで手に入る

という定義ってどうなんでしょうね?




今日、ヘーゲルの歴史哲学を学んでいてその答えはありました。


ヘーゲルの思想だったんです!


ヘーゲルによると世界の歴史とは
現在の状態から破壊により、次の社会に移行するというようなものです。

つまり、
古い体質の小さな村社会が
(日本もそうでした)

他の文化の進んだ国に侵略されることにより
いったん破壊され

しかしそれによって、次の近代国家になる、

というような思想です。

これはヘーゲル弁証法の思想で、
歴史についてだけではないのですが。



もちろん現代ではその思想は否定されています。

現代では、国連の存在や、国同士が連盟したりすることもあります。
破壊されることで次の近代国家に向かうということはありませんよね。


とっくの昔に否定されていたこの古い思想は

しかし日本には明治時代にやっと入ってきた思想。



マルクスによって否定されますが

日本にはそういう思想の名残が間違ったまま
まことしやかにあちこちに残っています。


ああーーこれか!!!

破壊がないなら
新しいものにならない、という謎の思想の根源!!


実際それを検証したわけではないですが

こんな風に、
今日本で言われる

ちょっといい話

の根源は

ほとんどが古い、すでに否定されている
哲学の理論です。


もちろん、それを信じて幸せになれるならそれでいいのですが

神が本気で信じられていた時代の
キリスト教
科学的根拠はない説がベースですので

むやみに信じて先走ると
後悔する結果になりかねませんね。


手放すことで、
覚悟ができて次の新しいものが手に入る、というのは
実はあると思います。

仕事をしつつ転職、と思ってもなかなかできませんが

職を失えば必死になって次の仕事をさがしますから
早く見つかるということは当然ありますよね。

要はその人の覚悟と能力の問題です。




わかったようで実はわからないちょっと耳触りのいい話

には

気をつけた方がいいかと思いますw


もちろん、それで成功した人もいるでしょう。
けれど、人に発表されるのはいつも成功例ということも
念頭に置きたいですよね。


って
またGWに色気のないブログを書いてしまいましたが^^;


知っている人はとっくに当然知っていて

そういう謎の説を

密かに笑っているんでしょうねえ・・・
私は笑われる側だったわけです。




いかがでしたでしょうか。
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