大人の分別
ロゴスの小径へようこそ。
大人らしく。
大人として。
大人の分別を。
どういう意味だか、当然知っていますよね。
と
私もそう思ってきました。
けれど、「大人」に定義はないと知ったのも
哲学を学びだしてからです。
成人を18にしよう、という話もでていますが
18になったら
20になったら
大人 なのでしょうか。
それはただ「年をとった」だけで「大人」になった
わけではありませんよね。
それとも、年取った人のことをそもそも大人、と呼ぶのでしょうか。
国や時代によって成人の年齢が違うことを思うと
ますます定義のあやふやさに気づかされます。
辞書によると
おとな【大‐人】
1 成長して一人前になった人。
㋐一人前の年齢に達した人。「入場料―200円、子供100円」⇔子供。
㋑一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。また、その人。「―としての自覚」「青臭いことを言ってないでもっと―になれ」
(goo辞書より。広辞苑も似たようなことを書いています)
どうやら「一人前」がキーワードのようですね。
では一人前とは
いちにん‐まえ【一人前】
1 一人に割り当てる量。ひとりぶん。ひとりまえ。「―の料理」
2 成人であること。また、成人の資格・能力があること。ひとりまえ。「―のことを言う」「―に扱う」
3 技芸・学問などが一応の水準に達...
成人、がキーワードのようです。
では
成人とは
せい‐じん【成人】
[名](スル) 1 心身が発達して一人前になった人。成年に達した人間。おとな。現在一般的には、満20歳以上の者をいう。
2 子供が成長して大人になること。「娘はもう―して働きに出ている」
大人のことのようです。一巡しました!!!*1
つまりは
その確固たる定義はない、ということです。
コップとは何か、テレビとは何か、というように
はっきりわかっていたつもりで
実は全然誰にもわかっていないものだったんですねえ。
大人の分別を、なんて
なんて便利であいまいな
わかったようでわかっていない言葉なんでしょう。
この世にはそういうあいまいな言葉がたくさんあります。
そんなあいまいな定義
(たいていは、誰かがそれで得をする言葉です)に
自分を当てはめて生きてるんですねえ!!
もちろん、成人した大人としての
義務や権利は、その国に住む以上
従うしかないのですが
私たちはなんて
あいまいな世界に住んでいるのでしょうね。
そもそも「世界」というものも
その実体はありません。
地球=世界
ではないし
全ての国=世界
でもないですよね。
では世界、ってなんでしょう?
世界ではないものってなんでしょう?
わからないのです。
こんなこともわからない、ということさえ
私は学んでやっと知ったのです。
たまに「辞書めぐり」をするとおもしろいですよ!
いろんなことの説明が、ぐるぐるまわっているだけですw
役所並みですw
いかがでしたでしょうか。
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*1:爆笑