理想の自分は自分ではない。
ロゴスの小径へようこそ。
先日の哲学カフェセッションのお話。
（ブログに掲載OKのモニターさんです）
どんなに失礼なことを言われて
傷ついても
怒れない
というのがテーマでした。
なぜ怒れないのかというと、
自分はとても強いので、自分は我慢できる。
もし言いたいことを言ってしまえば、
相手を傷つけてしまう
だから自分が傷ついて我慢すればいい
とのことですが、
でもつらい・・・
わかります。
私もずっと、自分がそういう体質である、と
思って生きてきたから。
私は人を傷つける。
人にはやさしく。
自分が我慢すればいい。
・・・そうでしょうか？
私は「本当に強い」？
もし本当に強いのなら
人に何を言われようが気にせずにいられるはずです。
（しかもたいてい人は、どうでもいいような言葉で
勝手に傷つくんですから）
なので、
そんな悩みもそもそも発生しないはず。
ひどいことを言われて傷つくのは
我慢しているからですよね。
ひどい！
言い返したい。
言い返せない。
知らない人であれば言い返せる、と言う人のなんと多いことか！
私もそうだったのですが
それは
知らない人に嫌われてもなんともないからです。
知っている人に言いたいことを言うことで
嫌われるリスクがある。
それが怖くてあなたは
言いたいことを言い返せないのです。
知らない人になら言えるなら なおのことそうです。
「強くてなんでも言える」のはあなたのなかの
理想のあなた、というだけ。
理想は大事ですが
掲げるだけでは到達しません。
いくら年収1000万！と目標を掲げても
今までと同じ生活をしていてある時急に増える、なんてこと
ありませんよね。
ダイエットもせずに
3キロ痩せる！
勉強もせずに、フランス語が話せるようになる！
理想だけもってみても、それはあなたではありません。
当たり前ですが
こと性格のこととなると
誤解しがちです。
とはいえ、改善も可能です。
私は以前、人にやさしく、と決めてから
だんだん人に意見できなくなりました。
それでも心のなかでは
自分は本当は強いから、弱い人たちを傷つけてはいけない
なんて思い込んでいたんです。
それで自分のプライドを守っていたつもりだったんですねえ・・・。
どんなにあなたが強くても（強いと思っていても）
不当な扱いに反論できないなら
あなたは弱い。
世の中は言いたいことを言えた人の勝ち。
平等で、やさしい人がいい、というのは
単なる理想で
実際はたいていの人は暴力や暴言に屈する。
権力に屈する。
もしあなたが強いなら
言いたいことを言えばいい。
嫌われるリスクはあるけれど。
言えないでやさしい人のままでいたいなら
傷つけられないよう
コミュニケーション力を養って
仲良くやっていくしかない。
まるで自分に話しているような気分でした・・・。
この、言いたいことを言えない弱い自分、については
以前も何度か書きました。
そして、
強い、ならずもの になる、と決意したわけですがｗ
もちろん突然にはなれません。
日々の努力が肝要ですｗ
あれからもう半年くらいでしょうか？
私は確実に変わりました。
変わった証拠は簡単です。
人に、「瑠璃さん怖い」と言われるようになっていたのです！
先日上司に、怖い、と言われた時は
笑いそうになりました。うれしくて。
もちろん変にわがままを言うのではないですよ？
不当な扱いを受けた時だけです。
どうりでここのところ、人生が生きやすくなった、と
うっすら思っていたわけです！！
この状態を手にいれる一番の肝は、
いったん
「自分は弱い」という事実を受け止めることでした。
本当は強い、という理想の自分。
自分は本当は強いんだ、と必死に思い込んで生きていたら
強い自分にはなれませんでした。
理想は理想で、いまの自分ではない。
理想に近づくことはできるのに、
いまの自分＝理想 と思い込んでしまうと
一生届きませんよね。
縮こまっていた自分の魂が
やっと、なんというか、水を得たような。
失ったものも予想通り多かったですよ。
友達減りました。すごくｗ
でも、去って行った友達たちに会いたいかというと
全然・・・だって話合わないですもん。
別にやたら怒る人になったわけではなく
（極力）真実を言う人
になっただけなんですけどね。
それが怖い人も・・・いえ、むしろ
そういう人の方が多いか・・・。
ソクラテスが憎まれたのは
真実を言ってしまうから。
哲学を志した人はきっと
そうして怖がられるんだろうなあ・・・
変わり者とか言われちゃって。
次の理想は
変わり者
と言われることですｗ
「理想の自分」は、
いまのあなたではありません。
そこを認めないと
理想の自分にはなれないんですけどね・・・。
今の自分は幸せ、理想の自分、と思い込んで生きるのも
その人の選ぶ道ですが。
いかがでしたでしょうか。
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