ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

「神」を疑わない人

ロゴスの小径へようこそ。

何があっても神の存在を信じる人。
日本人には少ないのではないでしょうか。



え?自分は信じている???

では複数の神社にお参りにいったことは?


ここにお参りにいって願い事したけどかなわなかったから
今度は違う神社に行こうっと。


とか思ったことは?w


けれど本当はこれが日本人の神様との関わり方ですよね。
神様はたくさんいるし

恋愛の神がだめだったら
縁結びの神にお願いに行けばいっか、

という感じで。

願いが叶わない場合も
別にその神を恨んだりしませんよね。

もともとそこまで信じていないということになりますが。



しかし最近流行りの「スピリチュアル」っぽい
(ぽい、というのは、本当の意味でのスピリチュアルも存在するからです)
神様の定義は

一神教の神様の思考に少し似ていて
私は怖いな、と思います。


その思考とは


いいことがあったときは

神が願いをかなえてくれる
自分を守ってくれる
幸せにしてくれる

と感謝するわけです。


では、悪いことがあったときは?

本来、宗教団体に本当の意味で属していない
大多数の日本人は

他の神様にお願いに行ったり
厄除けしたりするわけです。

ケガレは払うもの、外からやってくるものですから。


けれど
一神教の神の考えでは

悪いことがあったとき

とても信じられないような
ひどい出来事があって
それでも神様が助けてくれないとき


こう考えるのだそうです。
「自分が罪深いから神が助けてくれなかったのだ」と。


わかります?この原理。
いいことがあれば神のおかげ。
悪いことがあれば、自分の罪のせい。

つまり、どんなことが起こっても絶対神を疑うという
選択肢はないということになります。

神は死んだと 言われても
どうして信じる人がいるのだろうと
謎だったのですが

そういう仕組みだったんですねえ・・・



なぜこれが怖いのかと言うと、
神様が願いをかなえてくれないとき
自分を責めてしまうからです。

もちろん、しっかりした教義のなかで
きちんと宗教をしている人であれば
また意味が違うと思います。
懺悔なんかもできますしね。

けれど

宗教という意識もなく
神様を信じている、という状態で

スピで幸せになれる!

という風潮のなか、自分の願いが叶わないのはなぜか。

となると
一神教がベースになっている神様の思考では

自分が悪い

ということになります。

前世のカルマが、
信じきれない心が、
祈りの不足が、
ネガティブな思考が

足かせになっている。つまり自分が悪い。と。


日本人の思考だと
悪いことが起こるのは
神様が怒っているからだ、と

お祭りしたり
神事を行ったり

です。
日本の神の思考は祟り神が基本ですから。

自分が悪い、と自分を責めるものでは
ないんですけどね・・・。


ちなみに
一神教の教義はたいてい
人間では守りきれないような教義が設定されています。

殺すことなかれ、
はまだしも

姦淫することなかれ、

異性を見て、ムラッとしてもだめ、ということだそうです。


殴られても反対側の頬を差し出せる人も
なかなかいないですよねえ・・・。

なぜ守りきれっこない教義なのか。


それは、守れないからこそ

神は沈黙し何もしてくれない
あなたの罪のせいで。

しかしその罪を悔い改めれば
神は愛してくれる

でもほとんどの人が守れっこない教義なので

ますます人は罪を犯し
神様に願いを叶えてもらえないことになる

ので更に
神に許してもらうやめに信仰する・・・


とまあエンドレスなシステムになっているそうです。


ちなみに宗教を否定しているわけではありません。
必要な人も確かにいると思っています。

けれど、宗教に属してもいない私たちが
その恩恵は受けられないのに

自分を責める、という部分だけ負わされるのは
なんだか損ですよね。


神様を疑わず、
どんな時でも信じ切れる人は


神様が救ってくれないような時
自分を責める人。


生まれながらに消えない罪を
背負って生まれてきている人間。

という意味が
ずっとわからなかったのですが

今日やっと理解できました。


●●だから神はいる
●●だから神はいない

ではなく

まず
神はいる

から始まってるんですね。

神を疑う、という選択肢はないわけです。



「罰(バチ)」は当てるけれど
「罪」は持たせない

日本の神様って、いいなあ〜。
和風総本家風に読んでくださいW)



いかがでしたでしょうか。
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