「自由」と責任
ロゴスの小径へようこそ。
愛犬が亡くなりました。
１０日前に一匹が逝ったばかりでした。
犬のいない生活は２５年ぶりです。
（その前にも犬はいましたが、親の犬でしたので・・・）
悲しくてしかたない・・ですが、
その話はここでは脇に置いて
私は突然与えられた「自由」に戸惑っている自分に気づきました。
それについて思考してみたいと思います。
２５年、と言っても
本当に自由に動けなくなったのは
ここ５年くらいです。
ここ１年半はもはや日帰り旅行どころか
飲みにいくこともできなくなっていました。
けれど、もうずっと海外旅行に行ったりはできない、
ツレが不在時は出かけられない、など
やはり制限はありました。
まあ、もちろんそれは覚悟の上、
それでも犬と暮らしたかったので
そのこと自体はいいのですが。
で、この１年半。
私は犬のためにできうる限りのことをしてきた、
つもりです。
大学を休学し仕事をやめ
しかし
うすうす気づいていました。
これが全ての「言いわけ」になっていることを。
介護でジムにいけなくなり
介護で勉強もできなくなり
介護で制作もできなくなり
介護で家事もできなくなり
時間の隙間でできたことはゲームだけｗ
だって犬が寝た暗い部屋で、でしか時間がとれなくて。
（というそれも言い訳）
その言い訳は、結果自分が望んでいる結果＝
犬の介護
に直結していたのでそれでよかったわけですが
いま、自由を得た私は
私の行動の全てが、自分の責任に戻ってきたわけです。
つまり
自分がどう生きるかで、どうなりたいか、が決まるという責任。
以前英会話学校に通い英語を習ったように
時間を自由に使えるなら
何に費やすか、で未来の自分が決まります。
当たり前ですが。
昨日犬を送り
長かった介護を終えて
精進落としで久しぶりに昨夜は飲みました。
酔いました。
そのあと眠れずに夜中までゲームをしまくりました。
昨日までの自分は介護と、
そして昨日の自分はわんこを送る日。
だからそれでよかったんだと思っています。
さて問題は今日からです。
今日から、全ての行動は全て自分の責任です。
介護をしていた時と同じように
犬に寄り添いながらテレビをみたりゲームをしたり
少しの時間のカフェで、犬ブログの更新、なんかをしていたら
・・・
「介護」という目的がないまま
無駄な時間が過ぎていくことになります。
（もちろんそうして生きたい人はそれでいいのです。）
今日も、いつもの癖で大急ぎで夕飯の買い物をして
帰ってきたのですが
考えたら帰りにジムに寄ったりすることも
できたんですよねえ・・・。
そういえば
昨日まで食欲もなく、そもそも食べる時間がなくて
朝・昼・夜全て立ったまま（！）食べていました。
犬の面倒を見つつ。
壮絶介護だったので、スイーツを毎日買って帰っても
まったく太ることはなかったのです。
それが今日からはカフェに寄ったり
ランチも同僚と食べに行ったり。
帰りもいつも通りスイーツを買って帰り・・・
これだって、だらだらと続けていたら
太るじゃん！！！！ｗ
自由には責任が伴う。
その責任は、自分に対して、なので
決まりごとはありません。
けれど私は
常にスキルアップする人生、をテーマにして生きてきましたし
それが自分の幸せなので
このまま立ち止まっている自分は嫌なのです。
自由ではなかったと言えるこの１年半。
それはあるいは楽な時間とも言えたのかもしれません。
どれだけ自分を甘やかしても
それでちょうどいいくらいのバランスの日々だったのです。
何も考えずに
犬を第一にした選択を常にしていればよかった。
仕事もそうです。
介護ができる仕事、を見つけたわけで
これから今の仕事について、見直す必要もあると思っています。
仕事から帰り、ごはんを食べたら即自由時間。
介護がなくても
犬の散歩や餌やりがあったわけですが
その時間まで自由に使える。これはまさに２５年ぶりです。
これをどう使うか、で
自分の未来も決まりますよね。
今までは家に人をいっさい呼べませんでしたが
犬のいない今、
友達を呼んだり
哲学カフェを開催したり
やろうと思えばいろんなこともできてしまいます。
どう生きるか、は
自分が自由に選べる。
つまり
自分の責任は自分がとるわけです。
まだ生えたばかりの羽根で
飛ぶような気持ちです。
このブログを始めたころがちょうど介護の始まりでした。
この約１年半
哲学の独学は進みましたが
得たかったもので得たものはそれだけな気がします。
さてこれから
今年はあと半年。
今日、このブログをアップしたあとは
何をしよう。
それで自分の未来がつくられていくわけです。
これを
自分を未来に投げ入れる、と言います。
いかがでしたでしょうか。
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