腹が立つとき
ロゴスの小径へようこそ。
最近、腹が立つことが少なくなりました。
驚くほどに。
以前はおこりんぼだったので、当社比、というだけの話かもしれませんがｗ
こうしてブログを書いていると
それに反応して怒る人っているんですよねえ・・・
それを見て私は
「あーあ」と思います。
心理学カウンセラーをしている友人に話すと、
人は、本当のことを言ってしまうと
怒ってしまうそうです。
だからカウンセラーは本当のことは言わないで、
そうだね、あなたの言うとおりだね、と
全面的に肯定してあげるそうです。
それで心を落ち着かせるそうです。
哲学では、「真実を追求」しますから
本当のことを伝えますので、
たいてい怒りを買ってしまうんですよね。
ソクラテスがそうだったように。
以前からご紹介している
テレビでも有名な心屋さんのカウンセリングは
その両方を踏まえているので
心理学風、ではありますがとても好きです。
だからこそ
怒りをぶつけられもしてしまうようですが
お仕事ですしね。
しかし
ここのブログではお金をいただくわけでもありませんし
いやなら読まなければいいだけです。
なにをそんなに怒っているのでしょうかねえ・・・。
自分に損であっても、
肯定してもらえなくても、
とにかく真実を追求せずにはいられないのが
哲学体質の人です。
そういう人は、
私の書いていること（しかし、私の考えではなく
哲学者の思想をご紹介しているだけなのですが・・・）に
ピンときて、ちょっと自虐的に笑えてしまったりするんですよね。
そしてむしろ、
表面的に
あなたの言うとおりだよ、
あなたが正しいよ、
悪いのは相手だよ、
と言われることに腹がたったりして。
その上司、ひどいよね、あなたが正しいよね、と
言ってあげるのは簡単ですが
転職するなり、
自分の不利益（職を失うなど）を顧みず
上司に抗議する、相談所に訴え出る、など実際の行動をしないなら
それは単なる愚痴でしかないので解決はしないわけで
哲学ではその提案をすることになりますよね。
直近のコメントで、それを実行されるとしか思えない書き込みをいただき
感銘を受けました。
口先だけでなく、しかも人のために勇気ある行動に
出られるようです。
私は自分のためにそれはできても、人のためにはとてもできません。
たいていの人は同じだと思います。
だから、自分の利益にならなくても人のためになにかするべき！などと
宣言をせずに、
ただの愚痴で終わらせるわけですが。（私もです）
彼女は苦しんでいる同僚を見ないふりはできないようです。
すごいことです。
そういう方もいらっしゃるんですね。かなりびっくりしました。
行動しないなら
他人を助けるべき、という自分の発言が口先だけになってしまいますから
それを覚悟での発言。見ていて心地いいです。
腹が立って、それを行動に移せる、というのが
本当の正しい（当人にとって）行動、と言えるのだと思います。
自分の意見に肯定だけしてもらいたい場合は
心理学系のカウンセリングがお勧めです。
哲学ではあくまでも
幸せになれないかもしれない、
肯定してあげられないかもしれない、
けれど真実により近いものを探してしまう
というものですので。
そんな体質の人はごくごくわずか。
しかもその体質だからといってえらいわけでも賢いわけでも
幸せになれるわけでもなんでもありません。
ただただ
真実から目をそらせない人、というだけなんですが。
そんな稀な人は
だから少数派で、世間は実はとても生きにくいはずです。
けれどさらに哲学思考を深めれば
生きにくさから脱出する機会もあると思います。
私がそうだったように。
（しかしこの先さらに哲学を深めればまた生きにくくなるかもしれませんが）
その稀な人と出会いたくて
私はこのブログを綴っています。
その稀は人は、普通の「あなたの言うとおり」という回答では
むしろしっくりこない人。
巧みに織り込まれた私の皮肉の意味が読み取れてしまって
思わず心でくすっと笑ってしまっているあなた。
読んでくださってありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。
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