ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

「無」の思想

ロゴスの小径へようこそ。

西洋哲学とは、「有」の学問。
科学が発達してきたのも、「有」を求めたから。

「幸せ」という実は存在しないものを「有」として
求めるように要請してきたのも西洋の思想です。

歴史は一直線に上昇するように進み
人は進化し
世界は科学発達とともにだんだん「善い」方へと進んでいく。

人間が自然破壊をしたり
動物を実験につかったりするのも

「人間」だけが神様から創られた特別なもので、
その他の地球のものは全て
人間が何かを創りだす「素材」だからです。

そういう思想の上になりたっているので
自然とは克服すべきものなんです。


東洋の思想は「無」の思想。

それも、最初から 無い のではなく
有 からぐるっとまわって至る 無。

四季が巡るように

冬を耐え芽吹き花が咲き実がなっても

また冬が来る。

西洋の思想だと
実がなるまでの一本道が歴史、という感じです。

西洋の、と言いますが
私たちの頭はすっかり西洋になっているので

西洋とほぼ同じ思想といっても間違いではありません。


また辛い冬がくる。

幸せな日があっても
辛い日もある。

けれどまた春がくる。幸せな日もくる。

こんな思想が日本の思想。


ちなみに

無 とは 有 を含みます。

なぜなら
有 は かならず 無 から生まれますよね。
ということは、有は常に無を内包しているということになります。

無 だけであれば 無 なので、
私たちは認識することすらできません。

もし宇宙が生まれなければ、

宇宙が無い

という観念さえ生まれませんよね。

なので、

無と有は常にセットなんです。

しかし有もまた無に至る。
そしてまた有が生まれる。


自然が荒ぶり辛い思いをしても
また自然は恩恵も与えてくれる。


うーーん。深い。東洋哲学。

今後は東洋哲学も学んでいくつもりです。

私の大学の教授でもあった
西田幾多郎先生からかな。

ところで先生がおっしゃるには


人は思いつきのままに行動すると
たいてい失敗するそうですw

今は、
ありのままにどんどん
思いつきのままに情熱のままに
やりましょう、的なのが流行っていますがw

ちょっと冷静になってみれば

何事も準備や予習をしてからの方が
うまくいくに決まっていますよねえ。

何かしたとき失敗しがちな人は
たいてい思いつきのままにGOしてしまっているそうです。




話を戻しますと

無と有が融合したところに
心の安静、ひいては 悟り が開けます。

その実践的方法は 瞑想 なのですが


そういえばデザイナー復帰してから
やってないなあ・・・

なんでもいいんですよ、座禅とかでなくても
無心になれる、しかし頭を使わないようなことなら。
一心不乱に掃除する、とか
工場で缶づめに延々シールをはる、とか。

座禅の場合は自分を見る他者、という存在があるので
更によろしいわけなんですが。



いかがでしたでしょうか。


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