ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

「うぬぼれ」

ロゴスの小径へようこそ。

あなたは自分を実は「うぬぼれ」る方だと思っていますか?
うぬぼれ、とはどういう状態のことでしょうか。

例えば学力テストで自分の力で1位をとった。
オリンピックで優勝した。
それを自慢したらうぬぼれ、でしょうか?

日本人はそういう人間を嫌うので
テレビに出るようなコメントは
「大変だったけれど皆さんの応援のおかげで勝てました」的なものw
皆さんの応援のおかげ、のわけないじゃないですか!w

プロだったら皆さんのチケット購入代のおかげ、はあっても
皆さんがテレビの前でビール飲みつつ応援してくれたおかげ、
のわけはなく。

まあ、それが本人のマインドに影響したとしても
やはり本人の力ですから

自分の努力で勝ちました

と言っても本来それはうぬぼれではありませんよね。


そんな大きな話ではなくても
したことに対しての正当な評価は
うぬぼれに値しません。

むしろ自分をきちんと評価できず卑下する人の方が
精神的にはより良くないそうです。


では「うぬぼれる」とは?


私はすごく運がいいんです。
昨日もこんなことがあって神様のお導きで。


これがうぬぼれだそうです。

とってつけたようですがw
ちゃんと紀元前からそう言われてきたのです。

つまり

自分の力ではないたまたま運によるものを
人に自慢すること

こそがうぬぼれだそうです。

運でたまたま手に入ったものなのに
それを勝ち得たのは自分の力だ、として

きちんと努力した人と同じ成果、同じ賞賛を浴びたいがために
人は自慢するんですねえ・・・。


そういえば私は晴れ女自慢です。
本当に晴れるんですもん。台風の予報であっても。

でもそれもやはり うぬぼれ ですよね。

まあ、私のおかげで晴れましたと言ったところで
誰もが私を賞賛するわけではなく
笑ってくれるし、私も笑いを求めての発言なので
正確にはちょっと違うかもしれませんがw


私の力で晴れたわけではもちろんありません。
なのにそれを自慢するのは
うぬぼれ ということになります。

まあ、実際は努力して天気を変えられる人がいないので
まっとうな評価と比較することができないので
いい例ではありませんが・・・^^;


でもこれを


私は神さまがついているので
晴れた

と言ったらどうでしょう?


それは うぬぼれ ですよね

神様に選ばれし何もしていないのに
自分が選ばれる、なんて!!!w


よほどその権利のある人がいるというものです。



そういう観点で人間観察するとおもしろいですよ〜〜〜!!!

控えめなもの言いだから
うぬぼれていない
というわけではありませんし

自分を褒めているからうぬぼれているという
わけでもないことに気付きます。


まあ、先述のとおり
日本人は苦労している人でないと
自分を認める発言をすると却下する国民性なので

全面的にはわかりにくいですが、

その内容で推し量るとわかりやすいのでおもしろいです。


そうして他人観察していると
自分のことも他人のように観察できるようになりますし


なぜか控えめでいい人なのに
話を聞いてるとイラっとしてしまうあの人は

実はうぬぼれの自慢をしていたんだ

ということに気付いて笑えます。


まあ他人からは笑える、で済むのですが

当の本人にはよろしくない影響があります。
なんせ根拠のないことを必死に
まるで価値あることのように思わせるように努力しているわけですから
ストレスがたまるんですよね。

でもそのストレスは人には話せないし
自分でも気付いていないかもしれないので
発覚しない。

だからどんどんストレスに陥っていくわけです。


なので
自分のうぬぼれにも気付いた方がいいし

さらには

これはうぬぼれじゃない、自分の力なんだ、ということも
分別できるようになることになります。

その部分を卑下してしまうことは
うぬぼれより更によくないことなのですから
(なぜかについてはもう少し読み込んだらご紹介します)

その部分にも気付いて
自分をきちんと評価できます。


なんていういいこともありますから

明日から他人のうぬぼれ探しをやってみましょうw



いかがでしたでしょうか。

なお特に記載がない場合は
しばしアリストテレスのニコマコス倫理学より
人間についての考察からご紹介しております。



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