人間は矛盾を抱える

ロゴスの小径へようこそ

人間は大きな矛盾を抱えているそうです。
例えば　動物を大事に、植物を大事に、と言いながら
その命を奪って食わないと生きていけない。
その食べ物である動物をペットとして飼う

人殺しはいやだ、平和に暮らしたいといいつつ
戦争はいまだ無くならない
（戦争の当事者さえ個人的には平和に暮らしたいと思っている）

他の動物や人間に自分を置き換えて考えてしまう

どれも人間ならではの行動だそうです。

もちろん動物も食べるため以外に殺しあうことはありますが
命をかけたテリトリーやメスの争いだけですよね。

そんな矛盾を抱えて生きているのは地球では人間だけです。

そして

もっと大きな矛盾を人間は抱えている。

誰もがふと考えたことがあり、
しかし考えても無駄なのでそこで思考をやめてしまう。

それは

自分とは自分でありながらも、自分でないということ。

例えば会社では会社員の
学校では子供の母親の役を

あなたは演じている。

それが「本当のあなた」ですか？

あなたが母親じゃなかったら、あなたはあなたではない？
仕事をしていないなら、あなたはあなたではない？

では小学生だったころのあなたは、あなたではないということ？？？

本来の自分というのは

そういう役割を演じている自分ではないそうです。

でも考えてもしかたないし
この世界を精一杯役割を演じて生きている人こそ
むしろ生き生きと人生を送っているように見えるのでは
ないでしょうか。

お手本にしたいような母親をしている人や
仕事で成功している人
などなど

けれどたまに疲れた時に

このままじゃ自分を失ってしまう

とか

自分探しに旅に出る

とか自然に言ってしまったり考えたりしてしまうのは

本来の自分との矛盾に耐えきれなくなるからだそうです。

では本来の自分、役割のない自分とは？？？

例えば自分を探しに電車に乗って遠くへ行く。

電車の他の乗客からみたあなたは

「他の乗客」という役割を演じている人

に過ぎませんよね。

ガイドブックやネットで情報をみて
行き先を探す自分、なんかもう本当に
なにかしらのシステムに取り込まれているだけの
役割を演じているところの自分でしかありません。

本当の自分とは

思考して深く見つめないと出会わないもの

もしくは宗教学で習った

瞑想（禅など）か
弓道などの「道」とつくようなものを極めている精神状態の時

だそうです。

つまり、本来の自分を忘れて没頭するような
ある種研ぎ澄まされた　無　になるような状態のときに

本来の自分に出会えるそうです。

この二年、大学で習ったことをつらつらと
うっすらわかったつもりで綴って来ましたが

ここにきて、
ああそういう意味だったのか！！と思えています。

人間は大きな矛盾を抱えている。

これを解消するには
それに気付かずに
人生をおもしろおかしく過ごして
終わればいいわけです。それを「好奇心」と呼びます。

けれど

自分を失ったような気がする

とか感じてしまう人には

それではだめですね。自分を騙せない。

もしくは宗教に帰依する。
しかし、既存の宗教で論理的に納得できて入信できるような宗教は
無いと言われていますし、自分でもそう思います。

だから本気で宗教できている人が
うらやましいです・・・がしかたない。

スピリチュアル、みたいな宗教ではない、つまり
本気で思考していない状態は

やはり最初の　好奇心　の部類ですね。

日本人にはもともと、自然を神とするような
哲学や思考しない、素朴な信仰心があったのですが
今はほぼないですね。
神社の社にお参りしている時点でダメだそうです・・・そうですよね、
本体は神社ではなく、その奥の自然の木や山や岩なんですから。

とかいうちょっと調べればわかるような知識すらなく
なんとなく信じている、というのは

いや、それで幸せならいいんです。

でもそれも信じられない

つまり思考してしまう人は

どうしたらいいんでしょうね？

私が考えないと生きて行かれないことは
そこかもしれない。

けれど、こう考えてしまうのは
やはりそういう体質の人だけだそうです。

今読んでいる本にも
1000人に一人くらいそういう人がいる、と書いてありました・・・
わかる気がします

人間がなんのために存在するのか

その答えはありません。

むしろ神様のためとかそんな理由だったらかえって空しいしｗ

その底なしの深淵

そこで虚しさを感じるのがニヒリズムです。

けれど

そこからまた立ちあがるしかないのですから
自分をごまかすようなものでは埋まらない自分なのですから

そこを見つけたい

見つけて、私と同じような1000人に一人のあなたに
伝えたいです。

読んでくださってありがとうございます＾＾