ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

イベントについて考える

ロゴスの小径へようこそ

お正月ももうすぐ終わりですね。思えばクリスマス、年末のあわただしさ、年明け、と
イベントが続いたのでなんだかさみしい気がします。

と思いつつスーパーに買い物に行くと
もう「七草がゆ」製品が!!!

なんというか

毎年お正月を迎えられるありがたさとか
しみじみと感じかけていたのですがw

考えたら昔と違って、一年をなんとか飢えずに生き延びた感謝だとか
そういう死と隣り合わせの本気の感謝とは無縁なわけで

もちろん神社への初もうでも宗教的儀式だとも認識しておらず

お正月で疲れた胃をいやす七草がゆ・・・って
現代、お正月と変わらないくらいの食生活を日々送っているわけで


考えたらこういう季節の行事の全ては
背後に経済という大きな神様を背負ったイベントに他ならないんですよねえ。。

ハロウィンとかクリスマスとか他国の宗教的儀式を
信仰心もなく行うのだけが「イベント」ではもはやなく

お正月が終われば七草がゆ

節分にバレンタインにホワイトデー

そのうちイースターあたりも、ハロウィンみたいにイベント化するんじゃないでしょうか。


そんなないまぜになったイベントたちを
スーパーやテレビやネットで知って
お祝い(?)したりしてね。

そうして12か月のイベントを数え上げて
それをこなしていくことを思うと、
一年なんかあっという間に感じませんか?

「日常」という、生きるために働く日々の節目のために
「非日常」である祭りなどが作られたわけですが

昨今では、労働時間が減って(機械化などにより仕事も、家事も)
時間ができた分、現代人は退屈しているそうです。

だからイベントを求める。

なぜでしょう?

イベントで楽しんでいないと
深く思考してしまうからです。

もちろんさまざまな思考がありますが、結局その根源は、
自分が死ぬということについて。

そこから目をそらすために
今までは労働や宗教で埋められた時間の替わりに
イベントが必要になるわけです。


自分が広告の仕事をしていたからでしょうか、よけいに

昨今のイベント商戦は本当にすごいと思います。

その起源も、込められた祈りも知らず

12月に入る前に町はクリスマスになり
25日の夜にはもう新年の飾りつけになる

これを、単に経済社会への批判みたいに受け取って流すこともできますが、
そうではなく

私たちはもうそういう空間に実際住んでしまっているということ

この、作られたイベントの日々の世界に
投げ出されていて
自分で選択はできないに等しい。

クリスマスに特別な信仰心のない私は
ずいぶん前から特別なことをしていません。ツリーも飾らないしプレゼント交換もしない。
それは信者の方への冒涜に感じるからなのですが

(ちなみにこういう行為自体ある意味バカみたいなものです。
もはや日本のクリスマスなんかそもそもお遊びなんですから
乗っかって楽しむのは全く悪いことでも神への冒涜でもありません。
わかってもいるんですが、やはりなんだか恥ずかしくて。)

町を歩けばやはりクリスマスにさらされています。
子供時代はクリスマスというイベントを楽しみました。
クリスマスってなんだとかキリスト教の思想を少しばかりでも学ぶまでは
やはり美しいイベントとして楽しんでいました。

今だって町のイルミネーションを見ればきれいだと思うし
心が躍ります。

全くの無縁ではいられません。



余談ですが、平気でハロウィンとかクリスマスをイベントとして楽しむ
無宗教の日本人が、
神社に海外の観光客が来るのを嫌がるような発言をものすごくよく耳にします。
同じなんですけどねえ・・・・
信仰していないものをイベントや観光地として扱う、という冒涜は。



・・・話を戻しまして

もちろんイベントを楽しむのは悪いことではなく
日本は不景気なんですからどんどん消費すればいいと思うし

私だってそんな資本主義国民の一員です。


けれど

ふと

次は七草がゆか、と思ったときに

イベントの中で生かされて死ぬだけ、という社会構造に
めまいがするほどの絶望感と吐き気を覚えてしまうので


今年は敢えて経済の匂いのぷんぷんするイベントには逆らってみようかなと思いますw
それでつまらなかったら導入すればいいわけですが。

そんなふうに誰かに自然に操作されているというのは
昨日のお話と同じです。

どうしても七草がゆで無病息災を祈りたいのか胃を休めるには七草がゆしかないのか
七草の少しだけ入ったパックが598円もするのに買ってイベントにする価値があるのか


そういうのを吟味して導入するのかどうか

そこが

人生を選択しているかどうかになるわけです。


いちいち面倒だ、と思いました?


いいんですいいんです

であれば598円の七草パックを買って
イベントを楽しめば。


このブログは何かを啓蒙したいとかそんな大それたものではないのでw

ただただひたすら、
そのパックを手にしたときにちょっとだけ

そういえば・・・と思いだして

それでも買おうっと!

と思ってもらえたらそれだけで。


もしくは やっぱりやめて、この598円でスタバに行って読書しよっと!

と思ってもらえたらそれだけで。



いかがでしたでしょうか。

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