ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

カオナシ

ロゴスの小径へようこそ。

千と千尋」の映画に出てくるカオナシ
やたら人気のあるキャラだそうですが

その意味は辛辣です。

私は哲学を学んでから
改めてその深さに気付いたのですが



カオナシは自分で言葉を発せません。
人の言葉をそのまま丸のみして、
人の言葉をそのまま発するだけです。


これこそ、昨日もお話したハイデガー
ニーチェの言う「末人」「世人」

つまり

自分で思考しないで、人の言うことをそのまま取り入れて
そのまま話すだけ

しかもそれを自分の思考だと思い込んでいる

という人間を表わしているのです。
なんという皮肉。


(ちなみにカオナシには、
必要以上のものを食らう(消費する)ことや
金をばらまく、そしてそれに群がる人、など
他にも示唆が含まれまれています)



しかしそんな皮肉にも気付かず

カオナシが好き〜なんて言っている人もまた
皮肉の対象になっているんですよね・・・w


素直な子供は、
大人の言うことをそのまま鵜呑みにしますよね、
騙されていることも気付かずに
疑いもせずに。

そしてその言葉をそのまま
大人のマネをして
まるで自分の言葉のように話します。


だから子供には正しい(という定義も難しいですけれど)と思われる
教育が必要なわけですが




大人になっても
人の言うことをそのまま鵜呑みにして
それをしている人がいます。


自分は違う、と思いますか?

人の話であればそうかもしれません。


ではテレビやニュースは???


今朝テレビで、
手で書く手紙の大切さについて特集していました。

身支度の間の時計代わりにしているので
じっくり見ていないのですが

わざわざ手紙教室にいって書き方を習って書くそうです。


そして自分の書いた手紙を読み返して涙・・・・


いや、まあ、いいんですけどw



これをみて、
やはり手で書く手紙だ!!!

と思い立ち


そのまま人に、手紙って大事だよね

なんて語ったりして


その裏に大人の事情があるとも知らず
まんまとその手先となり宣伝して歩くw


そんなようなことを繰り返すうちに

「自分」という顔はなくなっていきます。

自分が本当に手紙が好きなのか
そうでもないのか

そんなことを考えることもしない。


手紙に限らず、ですよーー!
いろんなことが、です。

ネットなんてよくない、
生の付き合いが大事、とネットで書く人、とかねw

ネットなんてよくない、の人は
ネットなんか使いません。
そういう友人も皆無ではありません。



誰かのいいなりになって生きるのは
想像しただけでも苦しいですよね。
意見も持てない。
それは奴隷です。

けれど、カオナシになってしまうと
それは奴隷と同じ状態です。


自分の意見を持たずに
言われたままを自分の意見だと思いこむ。

奴隷はあるいは、
自分の意見はあっても、立場上言えないだけかもしれません。
であれば奴隷の方がまだマシですよね。

たった一度の人生を
誰かの意見を自分のものと思い込んで生きるなんて

なんのために生まれてきたのかそれこそわかりません。


とはいえ、まあそれでもいいのかもしれませんが。


そういう目でまわりを見回すと、
外典型的なカオナシはあちこちに生息しています。

おもしろいですよw



この世に生まれた意味は

自分を生きる

ということだけなのにね。



いかがでしたでしょうか。
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