自己欺瞞
ロゴスの小径へようこそ。
自己欺瞞に陥っている人間は悪臭を放つ。
吐き気を催すほど ニーチェは嫌っていました。
私も子供時代にものすごく傷つくことがあったのですが
そうだ、それ書いてみよう。
たいした出来事ではなんです、出来事自体は。
あれは小学校一年の頃。
仲良くしていたイトコたちが来ると言うのでとてもとても楽しみにしていて
いそいで学校から帰ってみると
私が大事にしていたシールのコレクションを
いとこたちが、壁一面に貼ってしまっていたのです。
その場で抗議しました。
私がシールを貼らずにコレクションしていたことは
彼らも知っていたからです。
でも私より年上だったいとこたちは
私の抗議なんか全然平気で、こういうのです。
「おまえが喜ぶと思っておまえのためにやっておいたんだ」と。
私はその言葉で大泣きしました。
悔しくて、でもそれをうまく説明できる言葉を
まだ持っていなかったからです。
彼らは、当然シールを貼りたくて貼っただけ。
私のためなんかじゃない。
大人の前で、そういって嘘をついたことをずるい！と思ったことや
大人たちがそんな嘘に騙されてしまって
しかたないね、なんていう腹立たしさ
なにより彼らが、
「この子のためにがんばろう！」と
自分たちが、善い事をしているんだと誤解させて、
しかもそれは本音ではわかっているんですよ
遊びたいから遊んでるだけだって。
なのに自己欺瞞です。自分を騙して
この子のためにやってるんだ、と
ああ書いてるだけでむかついてきたｗｗｗ
シールが貼られてしまったことへの怒りとかではなく
それ以上に
その腹黒さ、
しかも単に大人を騙してやったぞ、とほくそ笑むような子供ならではの
ずる賢さ、だけでなく
自分を正当化する自己欺瞞。
たまらないですねそれ。
思えばそんな頃から
そういうことを考えてたんですねえ私
だいたい５，６歳の自我が芽生えるあたりの
強烈な体験が哲学してしまう体質に連動するらしく
5歳の頃、同居の、ものすごく私をかわいがってくれていた祖父が亡くなったのが
今の私に影響してたんだなあ、と知ったのは
つい一カ月くらい前、その話を本で読んで知ったからでした。
というのはさておきｗ
いまだに自己欺瞞に陥っている人をみると
イラっとします。
というか、イラっとするのはそういう人をみた時だ、と
ごく最近気づきました。
それは、他人に嘘をつくというのとも
偽善ともまた違った悪臭を放ちます。
ちなみに嘘なんか人は一日に何十も何百もついているそうですので
（詐欺とか人を傷つける以外は）
人間には必要不可欠なのでそれで落ち込むことはありません。
たいしておいしくもないのに、おいしいー！とか言ったりするでしょ？
あれも嘘ですからｗ
偽善の場合、行為をしたなら
何もしない無関心よりずっとずっといいと私は思います。
というか厳密にいえば全ての善い行いは偽善的です。
いいことがあるかもしれないから
とか
いい行いをすれば神様が天国にいかせてくれるから
とか
自分がしたいから、という欲望とか
善い行いの根底にはそれがあるそうですし、それでいいと思っています。
偽善でも寄付をして助ける人の方が
偽善だからといって何もしない人より
ずっといいと思う人は多いと思うんですけど
そうでもないのか・・・
ともあれ。
自己欺瞞に陥ると
心理学的には、
人を傷つけたり、自分を過大評価するなどして孤立する結果につながるそうですが
それ以前に
自分自身を生きていないこと
自分が本当に何を考えているかを知らずに
そこに目をつぶって生きているという気持ち悪さ。
まったく気付いていないなら
自己欺瞞ではなくて、おめでたい人なだけですｗ
でも気付いている。
心の奥底では。
その部分が悪臭を放っているのを
見抜いている人もいるというのに。
ところで、「自己欺瞞」で検索したら、
自分の二年前のブログが出てきましたｗ
読み返すと文章ひでえですが(^_^；
あながち当時でも間違ったことは言ってなかったな
ニーチェを読み始めたばかりの頃です。
そして、自分の変化にびっくり！！！
自己欺瞞の片棒を担がされて、
本当のことが言えない自分に、自己嫌悪に陥っているようですがｗ
この二年ちょいで
自分はなんて変わってしまったんだろう
友達が減るからとか
自分が落ち込んだ時やさしくしてもらいたいからとか
そういう理由で本音を話せなかった自分。
かわいいですｗ
ありえねえですｗｗ
あれから私はどんどんふてぶてしくなって（はっ！年のせいじゃ・・・？ｗｗ）
人を敢えて傷つけたりはもちろんしないけど、
自己欺瞞に触れた時は、ばし！と真実を言ってますｗ
おかげで友達は減りましたけどｗ
そういえば友達が入れ替わった感じ。
自分を騙して生きるのは
醜い。
だって生きているというこのことそのものは
それだけで美しいことなのだから。
いかがでしたでしょうか。
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