ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

欲望を持ってはいけない?

ロゴスの小径へようこそ。


欲をもつことは醜いこと、でしょうか?

日本では一般的にそういうことになってますよねー。


自分のなりたいもの、欲しい物がある人は
それを目指しますよね。

というと美しい感じなので
自分だってなりたいものを目指してる!とか思うかもしれませんがw


例えば会社で
上司にゴマすりさえすれば出世するような会社だとして。

上司にゴマをすり出世した同僚。
自分はゴマすりができないでいい思いができない。

友達を押しのけてでも
欲しい物は欲しい、
やりたいことはやりたい、
という人。

そういう姿を見て、
「がつがつしていやだ」
「私はああはなりたくない」

なんて思ったりしてません?

実はもうそれが既に嫉妬なんです。
ニーチェはそういうあたりも細かく抉ってくるのですが


そもそも欲をもつのはいけないこと
というのは誰が決めたのでしょう?

もともとはキリスト教(といっても正確には現代のではないです。)から
来ています。
他人を押しのけるような欲をもつのは醜い事、
死後天国に行けなくなってしまいます。

そういう契約を神様としているのですから
それは守って当然ですね。


けれど私たちはどうでしょう?
そういう契約を神様とはしていないのに
それを守っているのです。

いえ守っているのではないです、正確には。

手に入れられないから
言い訳をしているんです。
それはいけないことだと。

平凡でも幸せな生活、なんて言ったりしてね。

平凡でも幸せな生活、とか言うのは欺瞞ですよ。
だって、幸せだったら

単に「幸せな生活」ですから。

「平凡でも」とつけた時点で既に
平凡でなければ更に良い

ということですから。

さらに言えば平凡かどうかは
実は自分が決めることですよね。

自分が平凡でしかなと決めていると言うことです。


成功した芸能人が、普通の女の子に戻りたい、
平凡な幸せが欲しい、といって
平凡を欲するのとは全然違いますよね。


ちなみに仏教思想では
欲望は苦しみの元だからもつな、という感じですね。

叶えられないから。
あくまでも大衆の心の救済のための仏教ですから
そういう思想になるわけです。
(仏教にも宗派がありますので全てではありません)


そう、
叶えられないから最初からあきらめろと言うのです。
まあ、それもまた嘘ではないのですが


でも、「醜いからいけないこと」とは
されていないんですよね。


うっすらいけないこと、と思ってしまうのは
恨みの裏返し。

宝くじに当たる人は不幸になる、とかねw

当った方だって恨まれるのは嫌ですから、
「でもこんな悪いこともあったんだ」と言ったりしますし、
本当に悪いことがあったこともあるでしょう。

そういうのを「小躍りして」喜んでしまうのが一般大衆です。


というあたりまで
ニーチェは言い当ててるんですが。


欲をもつのは悪い事ではないです。
そもそも欲を持たないと成長はないですからね。

現状満足な人生でももちろんいいのですが

私は嫌だなあー
本心はそうは思っていないのに
そういって自分をごまかすのは。


とある知人が「自分は人を恨むことはあるけど、恨まれるようなことはない」
と自慢げに話していました。

そりゃそうだろーーー!!と思いましたw
恨まれない=嫉妬されないですから。


ところで現代人の特徴は

本当の欲望を満たせなくてもいいから人に恨まれたくない、
好きで楽なことだけして苦しい事を避けずにいたい。
面倒なことに関わりたくない。

だそうです。

これはニーチェが予言した現代人、「おしまいの人」の姿。


心にぐさっときませんか?

私はまさにそういう人間だったと思うのですが

そういう生き方をすると、
死ぬために暇つぶしして生きているようなもの、と言えることになります。


そのまま死ぬのは嫌だと心の底から思えるには
思考が必要です。

でも、思考は面倒だからしないですよねーw
そんな暇でテレビみたり、読書と称してhow to本を読んだり
そっちの方が楽ですもんね。

だから欲望も抱けないわけです。
そしてそういう人を嫌悪するという不満をもつ
一生を過ごして死ぬわけです。

まあ、それでもいいんですけどね。


でも、そんな自分に気付いてしまって
どうしても深く思考してしまう人はぜひ
思考して欲しいです。その時間は全く無駄ではありません。

思考する方法はたった一つです。
自分に誠実になれるかどうか。

それができるかどうか、の二分な気がします。

いつも書きますが
他人には別に本音を言わなくてもいいですよ。
でも自分にだけは誠実に
自分を分析できるかどうか。

自分が何を欲しているのかわからない人も、
見えるようになってくると思います。


いかがでしたでしょうか。
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