どこにもない場所・ユートピア
ロゴスの小径へようこそ。
ユートピアってどういう場所だかご存知ですか？
犯罪の一切ない
人々が誰も飢えずに幸せに暮らせる
理想の場所。
しかしユートピア、とは
通常私たち日本人がなんとなく想像しているものとは
全く違います。
ユートピアとは、この世のどこにもない場所という観念が含まれています。
どういう意味でしょうか。
ユートピアを唱えた人はトマス・モアという人です。
それは、管理された世界。
犯罪がいっさいない代わりに
完璧に人々は監視されることになります。
自由をいっさい奪われることになるのです。
例えば
素行が悪い子供は排除して
賢い子供だけを大事に育てる。
優秀な人類だけを選び
その他は切り捨てて行く。
そういう世界です。
それは「幸せな場所」と言えるでしょうか？
・・・言えないですよね。だからこそ
どこにもない場所なんだそうです。
子供時代に読んだSFにそういう話がありました。
人間は全て番号で管理されて
安全だけれど自由はなにもない。
仕事もその人の能力にあわせて振り分けられてしまう。
結婚だってよりよい子孫を残す組み合わせを決められてしまいます。
そのおかげで人類は滅亡せずに済むのかもしれません。
戦争も病気もなくなるのかもしれません。
けれど、それは幸せでしょうか・・・？
そういう批判を含んだ小説でしたが
マイナンバーって、それがついに実現されてしまうんだなあという
感じがします。
便利だし
犯罪者の前科なんかもすぐにわかったりして
安全な社会に近づくような気もする反面
それを突き詰めてしまうと
ユートピアに行きつくような気がしてなりません。
正義を突き詰め過ぎると
怖い方向に人間は行きがちです。
でもそんなこと、考えもせずに生きてる人がほとんどなんだろうな・・・
私だってそうでした。
馬鹿だったなあ・・・。
異常気象も含め
世界が今のような状態にあるのは
自然にこうなったのではなく
人間がそう選んできた道だということも
そして二度と戻れないのだということも。
と、悲観的になっていてもしかたないですしｗ
とりあえずどんなに長生きしても
自分が生きている間は
そんなに酷い事にはならない、と信じておこう・・・ｗ
いかがでしたでしょうか。
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