ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

疑うことの重要性

ロゴスの小径へようこそ。

今日はデカルトについてです。
デカルトとはどういう人かと言うと

「我思うゆえに我あり」

と言った人ですね。

これはどういう意味かというと


それまでの世界がどうなっていたかをまず知る必要があります。

それまでの世界は
「神様」や「神様のようなもの」「自然」に生かされているのが人間でした。

その時代は、それが当然だったのです。
どれくらい当然かというと
太陽が東から上るくらいに当然だったので
疑う余地もなかったのです。

しかしそこを疑ったのがデカルトでした。

人間が「意思」するとはどういうことなのかを考える

そんなきっかけとなったのがデカルトからなのです。


その思想は多岐に亘るのですが

まず彼がしたことは「疑うこと」。


この世に確実なことが存在するのだろうか、と彼は疑ったのです。


今見ている風景も全部単なる夢かもしれない。
突き詰めて考えてみると、
確実なことなんて、この世にはひとつもない。

自分、というものの存在だって怪しいもんです。

そうして
疑わしいことをすべて排除してみて残ったのが

「すべてが疑わしい」と疑っている自分自身だったわけです。

怪しいな、と疑っている自分、というのは

騙されているかもしれないのに何かを信じている状態の自分よりも
確実ですよね。


哲学界の批判などは別として

私たちには「疑う」ことが大事なような気がする昨今です。


なぜなら現代って情報がものすごくあふれてて
そこにはいろんな「意図」が紛れ込んでいるからです。

例えばテレビ。
テレビにはスポンサーがついているので、
その意図を反映した番組が作られます。

ニュースであってもです。

知っている人には常識ですが

知らない人も恐ろしいほど多いです。


新聞だってそうです。
いろんな意図が紛れ込んでいます。


それは政治だったりしますが、
もっと突き詰めると経済だったりすることが多いです。


流行のもの、なんてもう経済そのものですよね。


そういうのを疑うことなくそのまま「いいもの」として消費する・・・

流行りで買った服は
翌年にはもう着れずに廃棄。

他にお金を使うべき重要な目的があるような気がするんですが。


余談ですが、それが自分が徹底して選んだものであれば
美しいような気がします。


かなり前ですが、ダボダボのズボンで、下着が見えてしまうスタイルが
流行ったことがありますよね。

あれもあっという間に見かけなくなりましたが
(そして今思えば、ばかみたいだったのでは・・・と思ったり
しないもんでしょうか)

実は職場の駅で、一人いまだにそのスタイルの人を
見かけるのです!

何度か見たことがあります。
30代前半くらいの男性です。

それだけでもすごいのに
さらに一年位前、職場そばの初めての美容室にいったら
担当の人がその人本人だった!!というのも驚きの事実だったのですがw


そんなふうに、自分で好きで選んだスタイルなら
なんだかそれはそれでいいような気がして。

流行りに左右されるのは
経済的に誰かの意のままにされているだけなんですから。

(つまり、流行っているものが悪い、というわけではないです)


というのを
疑うこともなく

次々信じて消費していくだけの私たち。


これは

神様なんかいないのに宗教なんか信じちゃって、とか言う日本人は多いですが

それとまったく同じ状況です。


流行のスタイルに興味がない人にとっては
まったくどうでもいいものでしかない。
なのに妄信しているに過ぎないわけです。

宗教でえられるような心の安定を
消費することで心を埋めているに過ぎません。


売っているものはすべて安心だと
何の根拠もなく信じているのです。


少し疑ってみれば
とても食べることのできないようなものが普通に売られています。
安全な食べ物を探すほうが大変なくらいです。

それを知りつつ
それでもいい、と食べているのであれば
その人の生き方といえるのかもしれませんが

選択できない子供に与えているのを見ると
うわあ・・・と思わずにはいられないですね・・・。


病院にいって処方される薬を
まったく疑うことなく飲んでしまう人とかね。

ちょっと調べれば副作用の危険性や
医者は案外薬に詳しくないので
処方箋薬局で聞き直すほうがいい、など

知っている人は当然そうしているので
何をいまさらと思うと思われますが

そうしていない人もいるんですよ・・・実際たくさん・・・


まあ、他人のことですし
どうでもいいといえばどうでもいいですが


こういう 疑うことなく誰かの意見を妄信してしまうのが

netでの偏った批判なんかにつながっているんですよね・・・。


ぜひ、世界を疑って眺めてください。
疑うことは悪いことではなく

むしろ得られるものは多いと思います。



いかがでしたでしょうか。

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