ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

心と体

ロゴスの小径へようこそ。

デカルトという近代思想の礎を作った哲学者は
心と体を別々のものとする思想を述べました。

そこから世界は
心が大事、
体は単なるいれもの

というような思想になっています。

心と体は同じ、と

いくらどこかのブログで読んだり
ヨガ教室で習ったりして
それを唱えても多分だめですw

世界の思想自体がそうなっていないからです。



例えば「科学」。

科学的にモノを観察(実験)しようというとき、
観察者の「感情」とか「意思」を入れていいと
あなたは思いますか?

例えば「歴史」。

歴史の事実を語るとき、
あなたはその人の「感情」や「心」を入れ込んでいいと思いますか?


それで科学や歴史の「事実」が伝えられると思いますか?




だめですよね。

「事実」を伝えるなら「心」は必要ありません。

これが、心と体(いれもの、物体)は別だ

という思想です。

言葉で「心と体はつながっていますう〜」と
いくら話しても
その通りにはなりえませんw




ところが、です。


実は「科学」も「歴史」も

「事実」だけでは語りえないのです。


例えば歴史。

いまは動画があるので
だいぶ昔とは変わってくるはずですが


私たちが見ることのできない歴史を振り返るとき

それは
誰かたったひとりの書き手の言葉になりますよね。


だとしたら

事実に近いといわれるような歴史小説
どう違いがあると言うのでしょう?


その人が「どう感じたか」が
文章に入り込まないわけがありません。

そもそも世界に残っている文献のほとんどが
「勝った側」のものです。

負けた側は焼かれてしまうのですから。

同じ歴史の事実を見ても

例えば同じひとつの戦争でも、敵と味方で見方が違うのは
当然ですよね。


いまだに過去の戦争の清算の話が
是非は別としても終わらないのは

見方が違うからです。

他国が、同じ戦争についてどう語り継いでいるかをみれば
その差は歴然です。


原爆を使わないと戦争は終わらなかった

とするのか


不要だった
とするのか

その国によって違うのは
書き手(正確にはその時の権力者)によって変わってくるのです。


日本国内の歴史だってそうです。

私たちが習ってきた歴史が絶対に正しいと
どうして言い切れるのでしょう?

それは勝った側の権力者が語ってきた歴史に他ならないのです。

つまり

「事実」というようなものに「心」の部分が
入り込まないはずがないということになります。



科学もそうです。

科学的なものと言うと、
まったく「心」の部分が入り込まないように思えますが


科学とはそもそも
「人間がいかに快適に暮らせるか」
のようなものがベースになっていますよね。

そのベクトルによって
科学の結果が変わってきます。

つまり
人間のために、を追い求めた結果の
環境破壊なわけです。


これが最初から 自然を守るための科学
(という言い方はちょっと矛盾になりますが)だったとしたら

至る未来は違っていたはずですよね。


現代は
いかに長生きするか、が目的になっていますから

いかに長生きするかについて
科学は進んできましたが

もし最初から
命をいかに短く、しかも快適に
という目的を設置していたとしたら

そのように進んでいたはずです。


人間同士が戦うのをやめて
戦争をいっさいしないで
その分の経済や科学や情熱を
宇宙開発につぎ込んでいたら

とっくに火星に住めていたかもしれません。

などなど


これも善悪は別として


やはり科学であっても人間の意志、「心」のほうが
入り込んでいるのです。



しかし
その「心」のほうは

いつも書いているように
実はとても頼りないものです。

先入観に侵されている、というか

それしかない、と言っても過言ではありません。


周りの人の影響や教えで
私たちはできあがっている。

「本当の自分」なんて
何かまわりの情報の寄せ集めということになります。

としたら

自分だ、と確実に言えるのは

心ではなくて、むしろ「体」の方ではないでしょうか


この体だけは、誰かの意志を反映するでもなく
自分で選んだわけでもなく
しかし確実に「ある」(としか思えない)のですから。


と、現代では
心より体のほうが確かなもの、という思想に
なってきているそうです。


不思議な感じですよね。



だから
あなた自身の過去も

実はまったくあてにならないんだそうです。

事実とは違うのに心で勝手に解釈して
勝手に過去だと思い込んでいるだけですからw



いかがでしたでしょうか。


今日も最後までお読みくださってありがとうございます。

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