虚無という根底

ロゴスの小径へようこそ。

「存在」について考えたことがありますか。

存在ってなんでしょう。

人間がいる
動物がいる
机がある
空がある

存在している。

それはわかります。

では、「存在」ってなんでしょう。

存在とは何かを説明するには
「何かが在る」と言うしかありません。

例えば

何かが光っている

と言った時の

「光る」とは何かを

私たちは説明できますよね。

けれど、「存在」が何かを

私たちは説明できないのです。

この世界はなぜ「在る」のか。

宇宙の始まりがビッグバンだとか神はいるとかいないとか
そういう全てをひっくるめて、なぜ「在る」のか。

どんなに科学が発達しても

私たちは「存在」だけは説明できないのです。

例えば神がこの世を創ったとして、

ではその神はどうして「存在」しているのか？？？

人間には存在が欠けている。

ハイデガーの言うその言葉は
そういう意味です。

なりたい自分になれるように

好きに生きられるように

自分の何らかの目的のために
日々を満足して過ごせるように。

限られたこの生を

できるだけのことを

そう思って生きてみても

存在を真剣に問うてみたとき
その底に触れたとき

全てが虚しく感じられてしまう。

存在という意味が永遠に理解できないまま

生きて死ぬ。

なんて虚しいんだろう。

それを虚しいと感じない人の方が多いという事実にもまた
虚しさを覚えてしまいます。
うらやましいと思う。
たとえ自分をごまかしているにすぎないとしても。

この、考えることすら虚しい、
しかし考えずにはいられない自分。

ほんの少しだけど

そういう人が確かにいるそうです。

成功のためのなんちゃらとか
幸せになるなんとかだとか

そんなすべてが虚しい。

虚しいのに、
目を逸らして
遊んで暮らすこともできない。

そんなあなたと

私は出会いたい。

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リクエストいただいたので、次回は（多分）また恋の話をします。
恋の話を増やすか考え中です。
辛くてどうしようもないときに、逃げ込むような場所があるといいな、と
私も思っていたので。