ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

自分を知る楽な方法

ロゴスの小径へようこそ。

今日は心理学のお話です。

自分がどういう人間かは、わかっているようで案外わからないものです。

学生時代は
「私ってどんな性格かなあ」
なんて他愛なく友達同士で語りあったりしましたが

さすがに大人になるとその話題もビミョウです。
また、それに100%思ったことを答えてくれる人が
どれくらいいるでしょうか。

また自分ではこういう性格、と思っていても
自分を贔屓目にみたり卑下したり謙遜したり
どうしてもしてしまいますよね。

これは心理学の手法なのですが
根底は哲学です。

人は自分を他人の中に見ます。

つまり
厳密に言うと

自分は、自分の思考の範疇から外には絶対にでることはできませんよね。

私たちの見たもの感じたもの考えたものすべては
自分と言うフィルターを一度通したものです。

全く同じものを見ても感想が違ったりするのも
あたりまえです。

私が見ているこの月と
あなたが見ているその月が
全く同じものである保証はないというほどの厳密さを持たなくても

自分の中にない感情を私たちは感じることができません。

例えば
爬虫類はかわいい、という感情がない人には
爬虫類のかわいさはわかりませんよね。

自分が感じる感情は全て、自分のものなのです。
つまり自分が他人に感じる感情は全て
自分の中にあるものということになります。

ここまでは哲学。

それを実験したりエビデンスをとるのが心理学です。

そしてその結果

例えば
他人に親切にすべきだ!と言う人は
本当は自分もそうしたいのにできない、と思っている人、つまり
実は他人に優しくない人、というような傾向にあるそうです。

今の日本はダメだ!なんていう人に限って
本当は自分も活動しなくてはいけないと思いつつ
実は何も活動をしていなかったり。

あの人、上司におべっか使って!

なんていう人は、実は自分もおべっかを使いたい、贔屓されたい、
と思っているということです。


さて先週私は体調を崩し会社を数日休みました。

とても外出できるような状態ではなかったのですが
最後まで行くかどうか悩みました。

仕事を最優先はしない、と決めてはいるのですが

休んでいる間に
自分の仕事が奪われたらどうしよう、というような危機感が
全くないわけではありません。

そこでそのとき、ふと知人のことを思い出しました。

どんなに体調が悪くても出勤し
体調以外の、旅行などの理由で仕事を休むことはほとんどありません。
仕事が多すぎるわけでもないのに有給も消化しきれないそうです。
恐らくは
仕事が奪われる恐怖感もあるのでしょう。

・・・そこで気づきます。

そう感じているのは私自身。
つまりこれは自分の中の感情なので、
自分のことに他なりません。

他者は自分の鏡。

そこで私は
こんなに体調が悪くても休めない自分、というものに気づきました。

仕事を奪われてもいい
体調を優先しよう

そこで考え直します。

冷静に考えればその通りなのです。
最初に仕事を休めない、と考えていたのはある種直観的なもので

仕事が奪われる恐怖(実際奪われるかどうかは別として)からの思考です。

そこで自分を知ることで、理性的に考えることができれば
自分がどうすべきかもわかります。

しかし、人を批判するようなとき、
その批判内容を自分のものとして受け止めることは
非情に難しいもので、不快を伴いますよね。

あの人、上司におべっかつかって!

なんて思う人が実は、自分もそうしたい、と思っているなんて
自分では認めたくないですよね。

でも、ここを認めるかどうかが
バカの壁」だそうです。

豊かな人、とはその否定の部分も自分に取り込める人のことで

自分にない、いわばコンプレックスの部分を
自分に取り込むことができるそうです。

私は、あの人絶対に休まないよね、仕事の奴隷だね、なんて言ってw

自分が本当はそういうふうに会社に認められたい、と
思っていたことになります。

それを認めて初めて

いや、そんな自分は嫌だ!と

会社を休んで健康を優先したりできるわけです。

ぜひ次に他人に腹がたったときは
この方法を思い出してみてくださいね。

自分の中で思うだけです。恥ずかしいことはありません。
私は書いちゃいましたがw

何かが変わるかもしれません。
いえ、変わります。


いかがでしたでしょうか。
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