ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

世界の神話が似ている理由

ロゴスの小径へようこそ。

世界中に散らばる神話は、なぜかどこか似ている、とか。

最初の男女、アダムとイブの思想。
最初の夫婦は兄妹であるというキーワード。
その他、たくさんの神話が
どこか似ているのです。

不思議ですねえ。
日本の神話ももちろん似ているのです。
イザナギイザナミのエピソードも
海外の神話に似ています。

中国や朝鮮はもちろん、北欧神話や、南国の国の神話

なぜでしょう。

それは、神話は実話であった証ではないでしょうか。

・・・

思っていました私。

だから神様は存在するんだ、と。わりと近年までw

しかし、違います。

日本の神話は、記紀をまとめるときに
他国の神話を参考にして創られています。

だから似ていてあたりまえなんです。

なーーーんだ!
それだけか!!!

まあ、そんなもんですw


宗教の根源もそうです。

世界にある大きな宗教の根源は同じ世紀につくられました。

イスラームだけが後世になります。
(余談ですがイスラームの教義を見ると
なんだかとても納得が行きます。)

だから似ているわけです。

宗教が似ているから、神が存在する証明になるわけではなくて

同時代の思想だから似ていて当たり前、って
だけなんですよねえ・・。

こんなこと、
ちょっと調べればわかることなんですが

たまにテレビなんかで

「なぜ地球のこんな離れた場所の神話が日本書紀に?」
みたいに話していたりするので

一般的には知られていないことなんですね

って私もここ数年の神社と日本史の勉強で知ったわけですが。


ところで、
古いものだから良い

みたいに思ってしまうことってありませんか?

例えば

私の知人でとある宗教の信者がいますが
新しい宗教(とはいえカルト、とかそういうのではないです)のことを
酷く言ったりするんですよね・・・

イスラームの教義を見てもわかるのですが
(とはいえそう詳しくは知りません。大学の教科書に掲載されていた程度です)
より新しく、というかより時代にあった思想の方が
しっくりくるに決まっています。


これもここ数年で私が学んだことです。

特に日本画を始めて、
日本画にはどう描くべき、みたいなルールがあるのですが
(それは暗黙のルールでしかなく、別に定義はないので何をしてもいいのですが)

しかしその「日本画」を遡ると
結局日本ではないところに辿り着いてしまうんですよねえ・・・

水墨画、とか中国のものですしね。

日本の、本当に古い古墳、キトラ古墳などに施された絵は
極彩色です。
つまり、日本人の感覚のルーツは極彩色だったわけです。

でも、日本と言えばわび・さびで
水墨のようなものをイメージしますよねえ・・・。

日本人が真面目で勤勉、になったのも
江戸時代からと言われていますね。

以前の日本人はもっとオープンで好奇心旺盛・・・でなければ
海外の思想をあんなにもホイホイ取り入れないですよね。
宗教が入ってこようがおかまいなし。

とすると、
私たちがいま、日本らしい、と言っているものの正体って
なんなんでしょうねえ・・・?

日本の原風景、とかいって
田んぼの画像がでたりしますが

環境破壊の第一歩が田んぼですからね・・・。

日本の原風景は山と海です。
山の民。そして海の民。


だから、って何、ってことはないです。
文化・歴史 とは
創られていくもの
なのだそうです。

にもかかわらず
いつのまにかそれが「もともとあったもの」として
ありがたがられている、というだけなわけで。

なので、昔に帰る、みたいな思想は
本当に意味のないことなんだそうです。

確かにそうですよね。
ハガキを最近の人は書かないから
メールをやめて古来からのハガキを出しましょう、なんて言いますが

そもそも郵便ができたのはいつ?

それに
そもそも日本には文字の文化はなかったのです。

日本古来のものを、とか力説する人が
それからなんというか、物を知らないなあ・・・と
思うようになりました。

まあ、私だって大学でそれを習うまでは
古いものが良いもの、
みたいに思っていたので恥ずかしいわけですが(^_^;)



世の中にはわからないことがたくさんたくさんありますが

調べればすぐにわかることなのに
知っているつもりで知らない事って実は多いですよね。

先日の厄年の話もそうですが。

知らなくても生きるのに支障はないですが

知っていれば、
知っているつもりで話をしている人を見つけたときに
ほくそ笑むことができますw



いかがでしたでしょうか。

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